個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり

俺を好きなのはお前だけかよ (2) (電撃文庫)俺を好きなのはお前だけかよ (2) (電撃文庫)
駱駝 ブリキ
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2016-04-09

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 いまいち。今回の騒動の原因といえる新登場人物のあすなろがマス○ミうぜえとしか思えず、最後までその印象が変わらなかった。またジョーロやパンジーの心情もよくわからん。ジョーロはそんなにパンジーが好きじゃないならもっと徹底的に避ければいいのでは。パンジーもなぜ好きな相手にやたらと毒舌なんだ? ジョーロは口や地の一人称の文で語っているほどパンジーのことが嫌いではなく、パンジーの毒舌は好きな相手ほど意地悪したくなるという心情なのかもしれないけど、ひねくれっぷりの度が過ぎていませんかねという気が。

やがて恋するヴィヴィ・レイン 1 (ガガガ文庫)やがて恋するヴィヴィ・レイン 1 (ガガガ文庫)
犬村 小六
小学館 2016-09-16

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「ヴィヴィ・レインを見つけて」。義妹の願いを胸に、スラム街の少年は旅に出る。限られた命を生きる人造の少女と意志を持つ機械兵。滅びゆく王国の姫、性別不詳の天才操縦士、皇帝に捨てられた侍女の子ども……。旅の途中、それぞれの傷を抱えた仲間たちと出会い、やがて少年は「災厄の魔王」と称され、楽園に支配された世界へ反逆の旗を翻す。ヴィヴィ・レインを捜す、ただそれだけだった小さな旅はいつしか時代のうねりとなり、世界を変革する戦いへ――。傷だらけの少年少女が織りなす恋と会戦の物語、開幕。
 いまいち。機械兵(ロボット)戦の描写が前シリーズの空戦描写とくらべて迫力不足な気が。まだ一作目だから慣れていないせいもあるのかもしれないけど。戦記ものとしては主人公は智将的な立場になりそうなんだけど、現時点ではまだ小ずるく立ちまわっているだけといった感じでいまいち冴えない印象なのも残念。このへんも今後成長して変わっていくのかね。あと主人公がスラムや戦場で育ったというかなりヘビーな生い立ちのわりには、ライトノベルらしさを意識したのかたまに妙に軽い言動になるのもしらけた。

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)
森田 季節 紅緒
SBクリエイティブ 2017-01-13

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 とにかくひたすらイージーモードといった印象の作品。チートものが多いなろうでもここまでイージーモードなのはめずらしい気が。しかし半端にカッコつけてシリアスぶった展開をされるよりも、ここまで徹底してゆるい作風の方がかえって受け入れやすくて良かった。反面、あまりにゆるい展開なのでワクワクドキドキ感も薄く、物語にそれほど引き込まれなかった。あと後半になると結局高レベルをいいことにバトルしたりと、力を濫用するようになったのもマイナス印象。

うらら迷路帖 (4) (まんがタイムKRコミックス)うらら迷路帖 (4) (まんがタイムKRコミックス)
はりかも
芳文社 2017-01-27

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 九番占編開始。臣は意外とすぐになじんだな。九番占は学校というだけあって今までになくちゃんと修行(授業)の場面があった印象。いやまあ、ニナ先生だって師匠として指導していたんだろうけどさ(笑) 千矢のくろう占いは自由に使えたらチート過ぎるから放置しておくのかと思ったら、使えるようになろうとする姿が描かれていて好印象(もちろん現時点ではまだまだ自由に使えないようだけど)。次巻も楽しみ。

緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)
高橋 祐一 岩本 ゼロゴ
KADOKAWA 2017-05-01

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かつての栄光を失い、虚栄と退廃に堕ちた6世紀の東ローマ帝国。国の危機を憂う生真面目な騎士ベリスが出会ったのは、世の全てに退屈する型破りな書記官プロックスだった。正反対な性格ながらも互いの才覚を認め合う二人は、東より迫るペルシャ軍との最前線アルメニアへ。敗色濃厚な戦況下、プロックスの奇策が、若きペルシャの雄ホスローを迎え撃つ! 帝国復興のため激動の戦場を駆け抜けた、稀代の名将と天才軍師の戦記物語。
 まあまあ。ライトノベルで戦記ものはさほどめずらしくないけど、ここまで史実をベースにした作品はめずらしい気が。そのおかげで、地理、社会制度、軍事組織、風習といった世界観に非常に厚みがあって読みごたえがあって良かった。主要登場人物の中に何人か美少女、美女もいたり、魔剣や魔術といったほんのりファンタジー要素も入っていたりと(あくまでほんのり程度で)、ライトノベルらしい作風に上手く落とし込んでいるのも好印象。

 ただ、まだ一巻目だからか今回は顔見せ編といった感じで、戦いで大活躍! というには少々地味かなと。また地名や登場人物の名前が少々おぼえにくかった。作者の納得のいく結末まで書ければいいけど、この手の作品は地味に埋もれてしまうことも少なくないのでどこまで続けられるか心配。

この恋に未来はない1<この恋に未来はない> (シルフコミックス)この恋に未来はない1<この恋に未来はない> (シルフコミックス)
粉子 すわる 森橋 ビンゴ
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2017-04-21

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 短っ! というのが読み終わっての第一印象。電子書籍で読んでみたので実際の本の厚さはどれぐらいかわからないけど、まだそれほど話が動かないまま一巻が終わってしまった感じで少々もの足りない。『この恋と、その未来。』の四郎の父の若いころも出てくるけど、今のところそれほど深く掘り下げられていないのも残念。身体は男だけど女の心を持つ主人公に、男だけど男を好きになる人物と知り合ったのは何をもたらすことになるのか気になる。

この恋と、その未来。 ―三年目 そして― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―三年目 そして― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA 2016-11-30

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 四郎と未来の物語としてはやはり前巻である程度区切りがついていて、未来が姿を消しても時間は流れあれこれあって人生は続いていくのだ的な話、そして最後に未来との再会と、一巻まるまる使ってのエピローグみたいな内容だった。正直このシリーズは主人公の気持ちに共感しづらいし、好感が持てないところも多々あったのだけど、三年間の高校生活を経て各登場人物が将来へと向かって踏み出していく姿がきれいに描かれていて、ちょっと変わった青春ものとしては悪くない満足感があった。読んでみて良かった。

この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2016-05-30

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 なるほどこういう流れになるのか。前巻を読み終わったときはあと二冊も何やるのだろうと思ったけど、こうして読んでみるとなるほどたしかに今回の話も必要だわ。そしてちゃんと六巻目も出てくれて本当に良かった。四郎と未来の物語という点ではいちおう今回の話で一区切りついているともいえるけど、やはりもうちょっとこのあとの描写がほしいし。というわけで六巻目でこの物語にどう幕を下ろすのか期待。

(以下ネタバレ)

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この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-10-30

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 あと二冊あるとは思えないほど大きく話が動いてびっくり。あと一冊で終わってもおかしくなさそうな流れに思えるのだけど、二年目の秋冬は何があるのだろう。

この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-05-30

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 一年目の終わりということで、この作品は基本的にそれほど大きな事件は起こらないけど、それでも時の移り変わりを感じさせる巻だった。この流れを受けて二年目はどうなるか楽しみ。あとがきはこのシリーズがどうなったかわかっている今の時点で読むとなんだか複雑な気分になるな。もし三巻で完結させなければならかったらどういう展開になっていたのだろう。