個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり

剣と炎のディアスフェルドIII (電撃文庫)剣と炎のディアスフェルドIII (電撃文庫)
佐藤 ケイ PALOW
KADOKAWA 2017-11-10

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 前巻は国と国がぶつかり合いレオームが偉大な王となっていく戦記ものの趣が強かったのに対し、今回はルスタットが広大な領土を巡る旅の中で様々なものに出会い苦難を乗り越えていく冒険ものの趣が強かった。ルスタットさん、生来の不死身ボディに、女人島で手に入れた怪力アイテムに、今回手に入れた何でも切れる聖剣とか、チート過ぎませんかね。そんなチート状態なのでほとんどルスタット無双なんだけど、少しずつレオームとの離別と衝突フラグが立っているのが怖い。まだすぐには衝突することはなさそうだけど、今後どんな流れをたどることになるのだろう。

進撃の巨人(21) (週刊少年マガジンコミックス)進撃の巨人(21) (週刊少年マガジンコミックス)
諫山創
講談社 2016-12-09

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 命の選択の一連の流れが鬼気迫る描写ですごかった。そしてついに地下室。過去編開始。まだ途中までだけど、なるほどこういうことだったのかと世界の秘密が見えてきた。

進撃の巨人(22) (週刊少年マガジンコミックス)進撃の巨人(22) (週刊少年マガジンコミックス)
諫山創
講談社 2017-04-07

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 ネタばらし編の続き。と同時にこれで第一部完結かな。ちょうどきれいに区切りがついているので第一部といわずここで完結でも良かった気が。こんなに風呂敷を広げちゃってちゃんとたためるのかね。

金色機械 (文春文庫)金色機械 (文春文庫)
恒川光太郎
文藝春秋 2016-05-10

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 章が移り変わるたびに物語の舞台となる時代も移り変わるのが最初は面倒に感じたけど、わりとすぐに前章とのつながりは示されるし、さまざまな因果の積み重ねがパズルのように組み合わさってつながっていくのが面白かった。しかし金色様のルーツはだいたいわかるけど、熊悟朗の心眼や遥香の菩薩の手についてはどんな秘密があるのかと思えば特に説明はなく、単なる天然の超能力者みたいなものだったのは少々中途半端な気も。こういう特異な設定を持ち出すならすべて関連付けた方が良かったのでは。

進撃の巨人(20) (週刊少年マガジンコミックス)進撃の巨人(20) (週刊少年マガジンコミックス)
諫山創
講談社 2016-08-09

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 鎧の巨人&超大型巨人との決戦編の続き。そしてこれでついに決着なんだろうか。今さらだけど104期生組はみんな強くなったなあ。激戦をくぐり抜けてきただけあって。しかしその104期生組も最終的に何人生き残るのか。

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
辻村深月
講談社 2010-01-15

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 前々から気になっていた作品だったのとコミック版が面白かったので読んでみたが、思ったよりもぎすぎすしたところのある作品だなという印象。冒頭で衝撃的な事件が語られているコーキは言うに及ばず、環も重い家庭事情があるし、狩野もまだはっきりしないけど何やら意味ありげな描写があったし。それとどういう方向を目指しているのかよくわからん。クリエイターがそろって共同生活しているという設定だけど、たとえば『まんが道』みたいな路線というわけでもなさそうだし。それでもなんだかんだで引き込まれたので下巻も期待。

進撃の巨人(19) (週刊少年マガジンコミックス)進撃の巨人(19) (週刊少年マガジンコミックス)
諫山創
講談社 2016-04-08

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 新兵器を投入したり、巨人に変身できるという利点を最大限にいかした攻め方をしてきたり、いかにも決戦といった感じなのだが、いまだにライナーやベルトルトが抱えている事情がよくわからないな。彼らも決して破壊を望んでいるわけではなく、むしろ辛そうにしているのはわかるのだが、その辛さを押し殺してでもやりとげようとしているそのわけは? 外の世界にはどんな秘密が隠されているのだろう。

水車館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)水車館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)
綾辻行人
講談社 2008-04-15

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 いまいち。『十角館の殺人』はそこそこ楽しめたのでこちらもいけるかと思って読んでみたけどこっちは好みに合わなかった。現在と過去が交互に描写される構成、いわくありげな館、仮面の主人と、これだけ材料がそろっていたらあまりミステリにくわしくない自分でも思いつくトリックはいくつかあって、実際真相もその思いつく範囲内のものでしかなくてもの足りなかった。あとがきで作者が語る通り、真相を細部にいたるまで直感に頼ることなく推理しつくすことはできなかったけどね。そういう意味ではたしかにすみからすみまで自分で推理したい通好みの作品なんだろうなと納得。

クジラの子らは砂上に歌う 8 (ボニータ・コミックス)クジラの子らは砂上に歌う 8 (ボニータ・コミックス)
梅田阿比
秋田書店 2016-10-14

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 団長の事情も前巻でだいたいわかったかと思ったけどまだ続きがあったのか。その続きの部分の事情も今回でわかったが。なかなか話が進まなかったけど、ようやく新天地に到着。さてここからどうなるか。

現実主義勇者の王国再建記 4 (オーバーラップ文庫)現実主義勇者の王国再建記 4 (オーバーラップ文庫)
どぜう丸 冬ゆき
オーバーラップ 2017-06-25

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 王位を唐突に譲った理由はやはりこういう設定か。前にちょろっとあった王と王妃の会話からこんなことじゃないかと思ったけど、正直勘弁してほしかったな。あとづけご都合主義臭くてちょっとしらけた。この設定はもう気にしないことにして、今回は表紙の通りロロア本格参入巻……なんだけど、特に衝突もなくあっさり仲間入りしてしまったため当番巻というにはいまいち印象が薄かった気が。もうちょっとロロアの活躍を描くようなエピソードがほしかったかなと。

始まりの魔法使い1 名前の時代 (ファンタジア文庫)始まりの魔法使い1 名前の時代 (ファンタジア文庫)
石之宮 カント ファルまろ
KADOKAWA 2017-05-20

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 かつて神話の時代に、ひとりの魔術師がいました。彼は、“先生”と呼ばれ、言葉と文化を伝え、魔法を教えました。そんな彼を人々はこう呼びました。――始まりの魔法使い、と。
 そんな大層な存在ではないのだが――「だから火を吹かないで!」「ごめんごめん。私にとってはただの息だからさ」竜として転生した“私”は、エルフの少女・ニナとともに、この世界の魔法の理を解き明かすべく、魔法学校を建てることにした。そこで“私”は、初めての人間の生徒・アイと運命の出会いを果たした――。これは、永き時を生きる竜の魔法使いが、魔術や、国や、歴史を創りあげる、ファンタジークロニクル。
 まあまあ。よくある中世的世界観からの開始ではなく、原始時代から始めて魔法とは何ぞやと一からルールを発見していくのがいいね。それにずっと長い長い時の物語になりそうなので、今後の歴史がどうなるかといった楽しみもある。恋愛描写については安易な萌え要素の追加に感じられていらないのではないかと読んでいる途中は思ったが、最終的にはきれいに話をまとめる形になっていたし、これはこれで良かった。でも個人的にはアイよりもニナとの相棒的な距離感の方が好き。次はどれぐらいの時代で、どんな発展を遂げるのだろう。