小説☆☆☆

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冴えない彼女の育てかた 11 (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた 11 (ファンタジア文庫)
丸戸 史明 深崎 暮人
KADOKAWA 2016-11-19

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 表紙の通りの恵メイン回。出海や美智留の当番回をすっとばしたのはちょっとびっくりだった。でも当番回やっても今さらか(酷) 恵が何で倫也に惹かれたのかよくわからんとずっと思っていたのだけど、つまり今回の内容が答え? 恵さんDV夫に惹かれるタイプだったのね(違) ゲーム制作も終盤でそろそろクライマックスかと思うのだけど、あとがきからは終わりが近いのかそれともまだまだ続くのかよくわからんな。でもアニメ二期の放送時期の都合なども考えるとやはりまだ続きそう。今回あんな終わり方だったので次でどう転がしてくるか次第かね。

BabelII ‐剣の王と崩れゆく言葉‐ (電撃文庫)BabelII ‐剣の王と崩れゆく言葉‐ (電撃文庫)
古宮 九時 森沢 晴行
KADOKAWA 2016-11-10

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 序盤で意味ありげな二人組と出会って、この二人が今回の主要キャラなのかと思えば、その後全然出てこなくて混乱してしまった。また雫がどんな困難にも前向きにがんばる系のキャラになっていて違和感が。前巻からこんな性格だったっけ? もっと地味でおとなしい性格だったような気がするのだけど。全体的にいまいち何がやりたいのかよくわからない印象ですっきり楽しめなかった。終盤になって急にある秘密が明らかになるけど、もっと全編を通してこのテーマを前面に出して進めた方が良かったのでは。

図書室のキリギリス (双葉文庫)図書室のキリギリス (双葉文庫)
竹内 真
双葉社 2015-09-10

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バツイチになったのを機に、資格を持たない“なんちゃって司書”として高校の図書室で働きはじめた詩織。慣れない仕事に戸惑うものの、生徒たちと本の橋渡しをしたり、謎めいた本の来歴を調べたりするうちに、次第に学校司書の仕事にやりがいを覚えるようになる。――自分の道を歩きはじめる女性と、読書を通して世界を広げていく高校生たちの姿が爽やかな感動を呼ぶ、ハートフルブックストーリー。
 微妙。おかしな言い回しや変な言葉づかいをしているわけではないけど文章が合わなかったのかすっきりと頭に入ってこなかった。また毎回やたらと話をきれいにまとめようとしているように感じられてそのへんが気になった。何よりも主人公に共感しづらかった。友人からの紹介があったのでとりあえず学校司書になりました的な始まりだったのに、いつのまにやら司書の仕事に熱心になっていて、そんな熱心になるようなきっかけなんてあったっけ? 何か見落としたか?

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う (角川スニーカー文庫)自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う (角川スニーカー文庫)
昼熊 加藤いつわ
KADOKAWA/角川書店 2016-07-30

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交通事故に巻き込まれた「俺」は、目が覚めると見知らぬ湖の前に立っていた。体は動かず、声も出せず、訳もわからぬ状況に混乱し叫び出すと予想だにしない言葉が――!?
「あたりがでたら もういっぽん」
ど、どうやら俺は自動販売機になってしまったらしい……! 選択出来る行動は自動販売機の機能“のみ”。自力で動くこともできず、会話もまともにできない状況で異世界のダンジョンを生き抜く事は出来るのか!?
 普通。つまらなくはないしそこそこ読めるのだけど、今すぐ続きが読みたいと思うほど引き込まれたかというとそうでもない。登場人物に何か嫌な言動があったわけではないし、ストーリーや設定に大きな破綻があったわけでもなく、これでピンとこないなら純粋に相性の問題かな。続きは気が向けば。

ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫)ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫)
蝸牛 くも 神奈月 昇
SBクリエイティブ 2016-05-13

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「どうか、わたくしどもの街を救っては頂けないでしょうか」
「救えるかどうかは、わからん。だが、ゴブリンどもは殺そう」
 ある日、ゴブリンスレイヤー指名の依頼書が冒険者ギルドに届いた。
 差出人は水の街――辺境一栄える至高神の都の大司教だった。大司教はかつて魔神王を打ち倒した金等級の一人として、剣の乙女と呼ばれる英雄でもあった。彼女いわく、水の街の中に何故か小鬼が出るという。
 ゴブリンスレイヤーは妖精弓手、女神官、蜥蜴僧侶、鉱人道士とともに水の街の地下迷宮に挑む!
「この小鬼禍は、人為的なものだ」
 蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第2弾!
 微妙。どことなく単調な印象で前巻ほどすっきり楽しめなかった。一巻は単発の冒険の繰り返しであったのに対し、今回は長大なダンジョンの攻略ということで少々中だるみを感じてしまったのかな。たしかにTRPGとしてはこういうダンジョン攻略が王道というのはわかるけどね。それと今回の重要人物である剣の乙女のキャラがいまいちつかみ切れなかった。ああいう過去や心情を秘めていたというのはいいとして、それがなぜ色気むんむんムチムチ女大司教というキャラ立てになる?

(P[な]4-1)星空ロック (ポプラ文庫ピュアフル)(P[な]4-1)星空ロック (ポプラ文庫ピュアフル)
那須田 淳
ポプラ社 2016-07-05

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夏休みをドイツで過ごすことになった14歳のレオ。予期しない一人旅に戸惑う中、ユリアンと名乗る少年に出会う。彼と、妹のリサとの出会いをきっかけに、レオはベルリンの街を舞台にした歴史、音楽、人々の織り成す渦の中を歩きはじめる。そしていつしか、かつてギターを教えてくれた亡き友人、ケチルの70年越しの恋物語を紐解いていくことに……。
ページをめくれば極上の音楽が鳴り響く! 爽やかに突き抜ける青春小説。
 微妙。バンドもの、音楽青春ものというには演奏シーンは最後の最後にちょろっとあるだけでもの足りないし、ドイツ紹介ものというには移動範囲が狭く限定的なのでこちらもやはりものたりない。ページ数を増やして全三巻ぐらいにすれば、ユリアンやアーリーとの音楽を通した国を超えての友情、恋愛、ドイツのお国紹介といったすべてのネタを膨らませて消化し切れただろうに。もっとじっくりと話を広げて、掘り下げてほしかった。

格闘する者に○ (新潮文庫)格闘する者に○ (新潮文庫)
三浦 しをん
新潮社 2005-03-02

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これからどうやって生きていこう? マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら……。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描く、才気あふれる小説デビュー作。
 微妙。就職活動を主題にした青春ものというには就職活動の掘り下げが足りず、家庭問題や個性的な友人たちとの関係、高齢者との男女交際といった他の要素が目立つし、かといってその他の要素もそれほど深く掘り下げられているわけでなく、何がやりたいのかつかみづらかった。かといって、つまらないかというとそうでもない。なんというか、ストレートな突き抜けた感動とか深い満足感とかそういったものは無いけど、代わりに肩の力を抜いてホッと気軽に読める作品だった。

マイナス・ゼロ (集英社文庫)マイナス・ゼロ (集英社文庫)
広瀬 正
集英社 2008-07

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1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械――それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは? 失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。
 微妙。評価が高いわりにはこんなものか、というのが読み終わった直後の正直な印象。やはり評価が高いといってもタイムマシンものの古典にあたる作品なので、ここから発展した作品になじんでいるともの足りなく思えてしまったのかね。過去の世界の風習、社会がよく調べられていて、非常に丁寧に描写されているのはいかにも過去に戻った感があって、タイムマシンものならではで良かった。でもその描写も時々、調べた情報を箇条書きにしているように感じられる部分もあって良し悪しだった。

我らが隣人の犯罪 (文春文庫)我らが隣人の犯罪 (文春文庫)
宮部 みゆき
文藝春秋 1993-01

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僕は三田村誠。中学一年。父と母そして妹の智子の四人家族だ。僕たちは念願のタウンハウスに引越したのだが、隣家の女性が室内で飼っているスピッツ・ミリーの鳴き声に終日悩まされることになった。僕と智子は、家によく遊びに来る毅彦おじさんと組み、ミリーを“誘拐”したのだが……。表題作以下五篇収録。
 微妙。つまらなくはないけどすっきりと文句なく楽しめたとも言いがたい作品だった。表題作「我らが隣人の犯罪」と「気分は自殺志願」は問題の解決方法としてわりと重大な犯罪を無雑作に実行するあたりに引いてしまった。明るい雰囲気は嫌いじゃないけどね。「この子誰の子」は見知らぬ女が家にあがりこんでくるというシチュエーションが気持ち悪かった。「サボテンの花」はいい話なんだけど、この話もアレって犯罪にあたるのではという気が。「祝・殺人」は二人の人物が話をしているだけで(より正確には一人が一方的に仮説を語るだけで)事件が解決してしまってもの足りない。

白銀ジャック (実業之日本社文庫)白銀ジャック (実業之日本社文庫)
東野 圭吾
実業之日本社 2010-10-05

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ゲレンデの下に爆弾が埋まっている――

「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス!
 読んでいる途中はそこそこ楽しめたのだけど、最後まで読み終えてみると微妙な読後感の作品だった。スキー場への脅迫、スキー場の経営上の都合と利用客の安全のどちらを重視するかという問題、過去の事故と利用客のマナーの問題、主要登場人物のひとり根津が犯人のテクニックを見てスノーボードへの熱意を再燃させる燃え要素、ほのかな恋愛要素……と、あれこれ詰め込み過ぎで、しかもどの要素も突き抜けて深く掘り下げられていないので、結局この作品は何がやりたかったのかよくわからなくなった。それに最後のオチもめでたしめでたしかもしれないけど、それでいいのかと言いたくなるすっきりしない結末で消化不良。

ゼロから始める魔法の書 (2) ―アクディオスの聖女 (上)― (電撃文庫)ゼロから始める魔法の書 (2) ―アクディオスの聖女 (上)― (電撃文庫)
虎走 かける しずま よしのり
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-11-08

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【ゼロの書】が巻き起こす魔法の恐怖は、まだ終わっていなかった……。
 人々が未だ“魔法”の存在を知らない時代。世界を滅ぼしかねない魔法の指南書【ゼロの書】を生み出してしまった魔女ゼロ。
その危険な魔法書に、複写本が存在する可能性を知った彼女は、獣の傭兵とともに魔法拡散を防ぐ旅へと出発する。
 大陸の噂と富が集まる海路の重要拠点・クレイオン共和国を訪れたゼロと傭兵。彼らは“神の奇跡”で民を病から救うという、美しき聖女の噂を耳にするのだった。
 きな臭い“神の奇跡”にゼロの魔法が関わっていると踏んだ2人は、市民に崇められる聖女を追い、広大な湖に浮かぶ聖都アクディオスを目指すのだが――。
 微妙。上下巻構成の上巻ということで伏線貼りのための巻で展開が地味。人を癒すための力でも社会的には悪影響を及ぼすことがあるというのは面白いテーマだと思うが、こういう状況だと医者が全員移住するなんてことにはならない気が。普通に聖女に診てもらえない者は医者を頼って、医者だって共存できそうに思える。まあ、黒幕が意図的に医者を排除しようと何らかの手回しをしたのかもしれないけど。あと一巻でもそうだったけど、ラブコメ描写がつまらないことでぐだぐだやってるなと思えてどうも好みに合わない。

ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2014-05-15

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多様化する現代犯罪に対応するため、新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、ST青山は一人、異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。最強チーム警察小説シリーズ第1作、新カバー版。
 微妙。後半、プロファイリングで一気に真相に近づくけど、はっきりとした物証がないあくまで可能性の一つでしかないはずなのに、さもそれを真実のように思い込んで捜査するというのはどうなんだと思えてすっきりしなかった。また「科学特捜班」とタイトルについているわりには活躍するのは一部の人物だけで、それもアクションや特殊な身体能力による活躍で、あまり科学捜査といった感じじゃなかったのが残念。