小説☆☆☆☆

ここでは、「小説☆☆☆☆」 に関する記事を紹介しています。

Re:ゼロから始める異世界生活 (7) (MF文庫J)Re:ゼロから始める異世界生活 (7) (MF文庫J)
長月 達平 大塚 真一郎
KADOKAWA/メディアファクトリー 2015-09-25

by G-Tools
『白鯨』討伐編ともいうべき巻だけど個人的にはその前のクルシュとの交渉の方が好み。スバルの騎竜となるパトラッシュもここから本格的に話に関わってくるけどまだ現時点ではそれほど大きな存在感ではないな。これがもう少し後になるとパトラッシュたんマジヒロインというぐらいになるのだけど。ヴィルヘルムの過去もこの巻で語られるのだけど要点はすでにここでわかっているわけで。外伝の過去編では何が語られているのだろう。

Re:ゼロから始める異世界生活2 (MF文庫J)Re:ゼロから始める異世界生活2 (MF文庫J)
長月 達平 大塚 真一郎
KADOKAWA/メディアファクトリー 2014-02-22

by G-Tools
 こうして今読んでみると初期のレムとラムの描かれ方には少々違和感が。そういえばレムとラムでステレオ発言なんてしてたっけ。その後はほとんど見られなくなったけど。このころの流れだとどちらかというとむしろラムの方とフラグが立ちそうな印象なのもびっくり。あとがきによるとこの作品は無力な主人公が高嶺の花なヒロインを振り向かせるために足掻き続ける物語として生まれたそうだけど、エミリアはかなりチョロいヒロインな気が。そりゃ嫉妬の魔女関連でかなり重いものを背負ってはいるけどね。

アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)
青崎 有吾
講談社 2016-10-19

by G-Tools
 ミステリというよりも活劇寄りの内容になったなという印象。まあ密室で守られた宝をめぐっての探偵と怪盗の頭脳戦とか暗号解読といった要素もあるけど、もうちょっとミステリ成分を濃くしてほしかった。鳥と間違えて取り違えたあたりの流れは笑えた。まさしくファルス(笑劇)といった感じ。あと静句がエロかった。あの後どうやっておさめたのか、私、気になります。

魔法少女育成計画 16人の日常 (このライトノベルがすごい! 文庫)魔法少女育成計画 16人の日常 (このライトノベルがすごい! 文庫)
遠藤 浅蜊 マルイノ
宝島社 2016-10-15

by G-Tools
 アニメ放送中ということでシリーズ一作目の16人に限定した短編集。基本的には面白おかしい日常ものなんだけど珠の話はしんみりしたな。イラストレーターさんのあとがきのイラストを見てコメントを読むとなおさら。シスターナナとウィンタープリズンは思った以上にガチなのね。今回収録されている短編の話の後どうなってこうなったのか気になる。

剣と炎のディアスフェルド (電撃文庫)剣と炎のディアスフェルド (電撃文庫)
佐藤 ケイ PALOW
KADOKAWA 2016-10-08

by G-Tools

 大陸の西端、ディアスフェルドと呼ばれる地方に、超大国アルキランが突如侵攻した。攻め込まれたイアンマッド王国は、和議と引き替えに兄王子ルスタットを人質として差し出した。
 残された弟王子レオームは、剣の達人だが腰抜けと評判の軟弱者。兄が戻るまで国を守ると誓うが、疲弊した王国は周辺国に狙われ、更には父王の暗殺、老臣の叛乱と、次々に危機が襲う。果たしてレオームは王国を守り切れるのか。
 一方生まれついての英雄ルスタットは敵地にあっても尚、その剣と勇気と不死身の体で着実に名声を高めていく。
 剣と炎が舞い散るファンタジー戦記、開幕!
「ライトノベルのファンタジー戦記もの」というより「海外児童文学のヒロイックサーガ」という感じ。あるいは『アーサー王物語』のような古い騎士物語みたいとでもいうか。よくある中世西洋風ファンタジーでありながら一味違った作風になっているのがいかにもこの作者らしい。最初はこの作者らしさが見えなくていまいち読書が進まなかったけど、途中からはこの作品の味わいがわかってきて一気に読んで楽しめた。主人公兄弟どちらも気持ちのいい性格なのだけど不穏なフラグが立っていて、最終的にどういう結末にいきつくか気になる。

宮本武蔵(一) (新潮文庫)宮本武蔵(一) (新潮文庫)
吉川 英治
新潮社 2013-01-28

by G-Tools

屍ひしめく関ヶ原で命からがら落ち延びた武蔵(たけぞう)と又八。お甲・朱実母娘の世話になり一年後、武蔵はひとり故郷に戻るが、その身を追われ……。憎しみに任せ、次から次へと敵を打ち殺す野獣武蔵に対峙する、沢庵。殺めるためではなく護るための剣とは? 一介の武弁が二天一流の開祖宮本武蔵(むさし)に至るまで志を磨く道、ここに始まる!
 まあまあ。最初は言葉づかいが古くてなじみづらかったけど、100ページほど読んで慣れたらあとは一気に読めた。大筋は『バガボンド』で知る通りの流れだけど、細かいところではあれこれ違いが。『バガボンド』では武蔵の姉なんて出てこなかったしなあ。ただ、登場人物の魅力も、剣術描写の迫力も、剣術を通した人生哲学も現時点ではまだそれほど引き込まれるものが無く、この序盤部分だけで比較するならやはり少年漫画を読んで育った身としては『バガボンド』の方が心動かされるものがあった。あくまでこの序盤部分だけなら、の話だけど。

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)
上橋 菜穂子
講談社 2009-08-12

by G-Tools

カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまったエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく――。新たなる時代を刻む、日本ファンタジー界の金字塔。
 ぶつ切りみたいな印象の終わり方でびっくりしたけど、文庫版あとがきを読んでこういう意図があったからかと半分は納得。でももう半分は「この物語は遠い他者へ声を届かせようとする思いを描いたもの」というのであれば国の陰謀劇は余計で、あくまでエリンとリランの関係に話をしぼるべきだったのではという気が。同じ文庫版あとがきに国と政治の描写も必要だったと書いてあるけど、個人的にはいまいち必要性がわからなかった。まあ、そっち方面にはあまり関心を持たないで読み進めたからかもしれないが。

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉15 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉15 (MF文庫J)
川口 士 片桐 雛太
KADOKAWA/メディアファクトリー 2016-08-25

by G-Tools
 魔物側が身内同士で争ったかと思えば戦姫側も身内同士で争い始めちゃったでござるの巻。そしてあと二冊で完結予定とはびっくり。てっきり戦姫全員(+他数名)をハーレム化して王になるところまでやるのかと思っていたら、あと二冊ではとてもそこまで進みそうにないなあ。ブリューヌの王になるのはほぼ既定路線、エレンとティッタは攻略済みとして、あと二冊でどこまでいけるのだろう。

黄金の烏 (文春文庫)黄金の烏 (文春文庫)
阿部 智里
文藝春秋 2016-06-10

by G-Tools

人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。その行方を追って旅に出た日嗣の御子たる若宮と、彼に仕える雪哉は、最北の地で村人たちを襲い、喰らい尽くした大猿を発見する。生存者は、小梅と名乗る少女ただ一人――。八咫烏シリーズの第三弾。
 まあまあ。多少は外に出ることもあるものの基本的には宮廷内の陰謀劇に終始した一作目、二作目と違って、山内の「外」について触れられ、金烏とは何ぞやという点も語られて、一気にファンタジーとしての世界観が広がってきたなという感じ。しかし逆にミステリとしては一作目がピークだったかなと。ミスリードが露骨で見え見えだし、犯人も一作目のあの人物と比べると普通すぎてもの足りない。次は前から名前は出てきてたあそこが舞台になるようでどうなるか楽しみなんだけど文庫化はいつだろう。いっそ単行本で読んでしまうべきか。

新装版 しのぶセンセにサヨナラ (講談社文庫)新装版 しのぶセンセにサヨナラ (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社 2011-12-15

by G-Tools

休職中の教師、竹内しのぶ。秘書としてスカウトされた会社で社員の死亡事故が発生。自殺にしては不自然だが、他殺としたら密室殺人。かつての教え子たちと再び探偵ごっこを繰り広げるしのぶは、社員たちの不審な行動に目をつける。この会社には重大な秘密が隠されている! 浪花少年探偵団シリーズ第二弾。
 休職中で生徒との関わりも卒業後も遊びに来る特定の子たちとのみなので前回にもまして教師という設定の意味が薄い……と思っていたら、最後の教職復帰後の「しのぶセンセの復活」はこの作品にしてはずいぶん教師ものらしい内容で逆にびっくり。あとがきではっきりとこのシリーズはこれで終了と宣言されていて、たしかにこういうのんきな作風にとどまっていられなくなるのもわかるけど、自分も最初は深みがなくてもの足りないと感じたものの、読んでいるうちにたいへんな事件が起こってもなんだかんだで元気にやっていくたくましい登場人物たちのことが気に入ったので、これで終わりといわれると少々残念。

デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (8) (カドカワBOOKS)デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (8) (カドカワBOOKS)
愛七 ひろ shri
KADOKAWA/富士見書房 2016-08-10

by G-Tools
 真ヒロイン・アーゼさん登場。これまで多数のヒロインに囲まれつつも慎重に距離を置いてきたのに、サトゥーの方からアプローチをかけようとするヒロインはこれが初めてという意味で非常に特別。でもそんな特別扱いするほどたいそうなキャラかなという疑問も。いやまあ、たしかに十分魅力的に描けているとは思うけど、今まで他のヒロインたちとのフラグは回避してきたのに態度を一変させるほどかというと疑問に思えるわけで。まあサトゥー基準からいうと他のヒロインは若過ぎだったり保護対象枠だったりするらしいけどね。

新装版 浪花少年探偵団 (講談社文庫)新装版 浪花少年探偵団 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社 2011-12-15

by G-Tools

小学校教師の竹内しのぶ。担当児童の父親が殺された。家庭内暴力に悩んでいた児童と母親に嫌疑がかかるが、鉄壁のアリバイが成立。しかし疑念を覚えたしのぶは調査を開始。子供の作文から事件解決の鍵が、たこ焼きにあることに気づく。教え子たちを引き連れて探偵ごっこを繰り広げる痛快シリーズ、第一弾。
 小学校教師が主人公(?)という設定がほとんどいかされていない気が。基本的に事件解決を追うのは刑事の役割だし。でも考えてみれば要所要所で子どもたちは活躍していたかな。子どもたちが事件解決にほとんど関わっていないのは見合い話ぐらいか。まあ、あまり細かいことを気にしなければイキのいい大阪弁のやりとりが心地よくて、けっこう重い事件を扱っているのにどこかユーモラスで気軽に楽しめるいい作品だった。