小説☆☆☆☆☆

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Fate/strange Fake(4) (電撃文庫)Fate/strange Fake(4) (電撃文庫)
成田 良悟 森井 しづき
KADOKAWA 2017-04-08

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 面白いことは面白いのだけど、登場人物がやたらと多いわ、頻繁に視点が移り変わるわ、時系列も前後するわ、さらに刊行間隔がかなり長く開くから前巻までの流れを忘れている部分もあるわで話についていくのが大変で困る。もうちょっと間をおかずに続きを出してほしいなあと思うのだけど、他の作品との調整もあるから今後も難しそう。本筋と関係ないところでは某船の長の話が印象的的だった。あいつはあいつで味のある人物だったんだな。ウォッチャーは見ようによってはすごく便利なクラスなんだけど、ピーキー過ぎてゲームに持ち込むのは難しそう。

ナイツ&マジック 7 (ヒーロー文庫)ナイツ&マジック 7 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢 黒銀
主婦の友社 2017-03-25

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 今回も新型機が登場するけど、さすがに今のこの状況では材料も技術も人手も足りなさ過ぎて十分に活躍できるだけの機体となるには厳しかったか。なのでロボットバトルものとしてはちょっともの足りなかったけど、多眼種族らしい言い回しや氏族間の争いなど巨人社会の描写が面白かった。エルが満足に自分の機体を造り直せるようになるのはいつごろになるだろう。

賭博師は祈らない (電撃文庫)賭博師は祈らない (電撃文庫)
周藤 蓮 ニリツ
KADOKAWA 2017-03-10

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 十八世紀末、ロンドン。
 賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。
 ――それは、奴隷の少女だった。
 喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。
 そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いならも、二人は次第に想いを通わせていくが……。
 やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。
 第23回電撃小説大賞《金賞》受賞作!
 面白かった。金賞受賞作とのことだけど、こっちも大賞で良かったのではと思えるほどの完成度の高さだった。浮ついたところのないしっかりと地に足のついた文章、展開、人物描写で、難点といえばライトノベルとしては少々ハデさに欠けるところぐらいか。主人公の口癖が「どうでもいい」なのでいい加減で虚無的な人間かと思えば、その口癖も不安定な生き方である賭博師をやめない理由もちゃんとあって好感を持てるのがいいね。数少ない友人のジョンもいい味出してた。

ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家 (ファンタジア文庫)ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家 (ファンタジア文庫)
望 公太 しらび
KADOKAWA 2016-12-20

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「バッキャロウ! こういう人気作は、発売日に買いたくねえんだって。俺より売れてる作家の初動に貢献したくないの!」
 アニメが爆死した、意識高い系ラノベ作家・神陽太の年収は2500万円。アニメがコケてもこれぐらい稼ぐことはできるが、この業界では全然たいしたことはない。上には本当に上がいる。
 そんなシビアな業界で陽太は“プロ”らしい日常を心がけるが――税金対策として雇った幼馴染み・希月結麻はラノベ知識ゼロ。後輩作家のJKとJCの才能には焦らされ、担当編集からはダメだしの嵐……。それでも野望達成のため、今日も執筆で金を稼ぎ続ける! 望公太が贈る『日常系』のハイエンド登場!!
 面白かった。ライトノベル作家ものは他でも読んだことあるけど、これはこれでちょっとした視点の違いがあって楽しめた。わりとストレートに金額の問題にも触れているあたりなどは『バクマン。』を思い出す。いちおう区切りはついているけどもうちょっと続きが見たいところをずいぶんばっさり終わらせたな、と思ったら単発ものじゃなくて2巻もある予定なのか。最後のアレの決着はすでにわかりきっているようなものだと思うが、それはそれとして次はどんなライトノベル作家ネタが出てくるだろう。 

剣と炎のディアスフェルドII (電撃文庫)剣と炎のディアスフェルドII (電撃文庫)
佐藤 ケイ PALOW
KADOKAWA 2017-02-10

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 今回も面白かった。さすがだわ。前回はイアンマッドの王となるレオームとアルキランに渡ったルスタット二人の主人公を半分ずつ描いていたのに対し、今回は一冊まるまるディアスフェルド統一を目指すレオームの話。だからか、今回は戦記もの的な趣が前回以上に強かったな。少しずつ周辺国を傘下に収め、中部の大勢力、南部の大勢力と戦っていくあたりは『三国志』みたいだった。多くの国、人名が出てきて多少混乱しそうにもなったが、その分さまざまな魅力を持った人物が出てきてとても読みごたえがあった。次はまたルスタット編になるようでそちらも楽しみ。

蜜蜂と遠雷蜜蜂と遠雷
恩田 陸
幻冬舎 2016-09-23

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3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ・アナトール19歳。彼らをはじめとした数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
 最初はすごくいいと思えたのだけど、ずっと同じような調子で続くし、登場人物の掘り下げなども足りないように感じられたし、特に大きなトラブルもなく進んでしまうので喜怒哀楽がそれほど揺さぶられないなど、読み進めていくうちに欠点も見えてきて、最終的な印象としては良かったけど手放しではほめられないといった感じ。でも、なんだかんだで好きよこの作品。悪意も悲劇もなくおだやかできれいすぎる内容だとは思うけど、おかげで上下二段組み500ページ以上というボリュームに関わらず終始心地良く読み進められたし。

なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合 (電撃文庫)なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合 (電撃文庫)
夏海 公司 Ixy
KADOKAWA 2017-01-10

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 今まで出てきたライバルたちと協力して師匠筋にあたる人物を倒そう! ……というなんだか熱血バトル少年漫画みたいな展開(笑) そこに工兵の進退問題も絡んできているのだけど、どう決着をつけるんだろうな、これ。まだまだ勉強不足とわかったので室見さんのもとに残りますという現状維持では退屈だし、かといってエンジニア業から離れますだとこの作品が終わっちゃうし。まあ、今回の案件は今までの総決算みたいなものなので、このまま完結への流れなのかもしれないが。ともあれ初の続きものとなった今回の案件がどうなるか楽しみ。

青の数学 (新潮文庫nex)青の数学 (新潮文庫nex)
王城 夕紀
新潮社 2016-07-28

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雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その少女、京香凜の問いに、栢山は困惑する。「数学って、何?」――。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凜に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春長編。
 面白かった。同じ数学でも登場人物それぞれで違った向き合い方があるのがいいね。主人公の学校での周りの登場人物たちも個性的で何かに取り組んでいるあたりがいかにも青春といった感じ。京との関わりはまだここからみたいなので続きも楽しみ。

この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ 続・この素晴らしい世界に爆焔を! 我ら、めぐみん盗賊団 (角川スニーカー文庫)この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ 続・この素晴らしい世界に爆焔を! 我ら、めぐみん盗賊団 (角川スニーカー文庫)
暁 なつめ 三嶋 くろね
KADOKAWA 2016-12-28

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 めぐみんメインのスピンオフだけあってめぐみんの可愛らしさがずいぶん強調されていた印象。そして盗賊団の話というだけあってクリスの出番も多めなのが嬉しいところ。アクアほどじゃないにしてもエリスもやはりダメなところがある女神なのね。でもそんなところがまた可愛い。

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 13 (MFブックス)無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 13 (MFブックス)
理不尽な孫の手 シロタカ
KADOKAWA 2016-12-22

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 表紙の平和そうな家族集合イラストが示す通りおおむね大きな事件の起こらない日常編。書籍版オリジナルエピソードで出てきたサラも登場。どこかでフォローがほしいと思いこうしてかなったわけだけど、あっさりとした内容だったな。卒業時のリニアとプルセナの話はなかなかカッコイイ生き様だった。最後のナナホシの提案は話を次のステージへと動かすことになるのか。巻末の間話はエリスの話。エリスの本編再登場も楽しみ。

妹さえいればいい。 6 (ガガガ文庫)妹さえいればいい。 6 (ガガガ文庫)
平坂 読
小学館 2016-12-20

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 前回に続き今回も大きな動きが。しかしこうなると最終的な落としどころはどこに持ってくるのだろう。やはり鍵となるのは千尋かね。その千尋も予想通りプリケツとフラグが立っていると考えるべきなのだろうか。あんな印象最悪の出会いだったのにこの対応とか、千尋ってぐいぐい押しまくれば流されてしまいそうで危なっかしいな(笑) 新人賞は冒頭のカラー口絵イラストになっていたぐらいだからてっきり今回のメインイベントなのかと思ったら意外とあっさりだった。かなり個性的な新人たちだったけど今後本編に関わってくるのかこないのか気になる。

魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)
遠藤 浅蜊 マルイノ
宝島社 2016-12-10

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 あああああああああああああああ!!!!! ここ最近の流れからわかっていたことだけど、やはり過去の生き残り組からも犠牲者が出てしまうのか…………。デリュージはスノーホワイトと並んでずいぶん重要キャラなポジションになってきたなあ。今回は表紙の通りプク様無双回だった。さすが三賢人の現身。おそるべし。そして暗躍するラズリーヌおそるべしな巻でもあった。この暗躍の裏にはそれだけ魔法の国への憎しみがあるのかと思うとその憎悪の深さに震える。でもあの魔法の国じゃそりゃこれだけ恨まれるのも当然だよなと納得したりも。