個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり
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ナインの契約書―Public Enemy Number91 (MF文庫J)ナインの契約書―Public Enemy Number91 (MF文庫J)
二階堂 紘嗣
メディアファクトリー 2008-11

by G-Tools

第4回新人賞<佳作>受賞作!
契約をするか。悪魔と契約をする代償は、魂だ。


『九(いちじく)探偵事務所』。街中のボロビルに看板を掲げた一室に寛ぐのは、銀髪の美少女「九」と黒ずくめの男「一(にのまえ)」。ふたりは、一つだけ願いを叶える「契約」によって魂を狩る、悪魔だ。九と一は今日も錆びたドアを叩く“人間”を待っている。人々の業と狂気を待ち望んでいる……。「なーんてね。オレたち、人間の所業に興味津々な、諧謔を理解する、とてもいい悪魔だよね、九」「うるさい。お前はカラスだ、一。バカなカラス。バカラス。てかお前もう喋んな。喋んなきゃ死ぬのか。じゃあ死ね」「ひどい!」常世は真昼の夢であり、終わらない夜である――新進気鋭が堂々放つ、鮮烈な現代奇譚!
「【第九〇話】 プロローグとエピローグと -take two-」「【第一〇九話】 おわかれに向けて -jellyfish aquarium-」「【第一一九話】 僕のベティ・ブルー -lovers-」「【第八九話】 消失者 -take over-」「【第九一話】プロローグとエピローグと -retake-」収録。悪魔の少女「九」と、使い魔のカラス「一」に出会った人々の短編集。「九」と「一」が作品全体を通してのメインキャラだが、各話はそれぞれゲストキャラの視点から語られるという形式。話数表記はとんでいるが誤記にあらずとのこと。

 あとがきで作者ご本人が語っている通り、失踪やら監禁やら虐待やらといった事件があって、ミステリっぽい要素もあるものの、がっつりミステリとはいえない作風。べつにミステリを期待して手にとったわけではないのでそれはそれでかまわないのだけど、他に特にこれはという部分もなくていまいちだった。独特の雰囲気があるので、その雰囲気を気に入るかどうか次第かと。そして残念ながら個人的にはそれほど魅力を感じなかった。

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