ムシウタbug 8th. 夢架ける銀蝶

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ムシウタbug  8th.夢架ける銀蝶 (角川スニーカー文庫)ムシウタbug 8th.夢架ける銀蝶 (角川スニーカー文庫)
岩井 恭平
角川グループパブリッシング 2009-01-01

by G-Tools

流星群が降り注ぐ中、亜梨子と大助の最後の戦いが始まった――。大喰いを倒し虫憑きの生まれない世界を作るため、「ムシウタ」世界のバグである亜梨子の戦いの結末とは――!? 大人気シリーズついに完結!
「29.夢降る呼び声」「30.夢忘れぬ眠り」「31.夢輝く祈り」「32.夢架ける銀蝶」収録。

(以下ネタバレ)












(ネタバレ開始)

 まさしくbug編最終巻にふさわしい盛り上がり。そして本編から予想できた通りの大敗北。むしばねの分離型は全滅、特環局員側も一名は欠落者、もう一名は戦線離脱。ハルキヨが連れてきた“司書”に至っては死亡。長く続いたシリーズの最後の結末がこれとはなんて救いのない……と思わないでもないが、もともと本編の過去編ということでこうなることは予想できたし、何よりも登場人物たちが痛みを抱えながらも前を向いているので、それほど鬱な気分にならないのがいかにもこの作品らしい。

 前巻の流れからしてまさかの一号指定そろい踏みかと期待したけど、最後の戦いにリナが参加できなかったのは残念。でも本編へのつながりを考えれば参加できないのは当然か。この戦いに参加しなかったからこそ、本編一巻でもリナは“かっこう”のことを恨みまくっていたわけね。また本編の大助がbugシリーズよりもはるかにやさぐれまくっていたり、孤独癖がひどくなっているのにも納得。そりゃこんなことがあればなあ……。恵那を守るため、あえて恵那を裏切らねばならず、さらには亜梨子まで失い……さすが“かっこう”さんの往く道はどこまでも修羅の道まっしぐらだ。

 亜梨子が不死の能力を封じるためモルフォチョウの力で眠らせるのは読者の間で予想されていた通りだったか。これで本編三巻でちょろっと語られていた一号指定の眠り姫は亜梨子でまず間違いなく確定、またハルキヨが眠っている亜梨子を探し求めてあえて特環にもぐり込んでいることもほぼ確定ですな。しかし本編でもいずれは亜梨子が再登場するのではないかと期待していたけど、亜梨子が目覚めるときは不死も目覚めるときであり、しかもふたりとも“虫”が成虫化目前で、どちらかが成虫化してしまえばもはや世界の危機レベルとなると、そうそう簡単には目覚めないのだろうなあ。というか、こんな厄介な条件でどうなれば目覚めが迎えられるのやら想像できん。

 ともあれこれでbug編も終わり、こういった過去を踏まえて本編がどう動くことになるのか期待。本編はずいぶん長いあいだ出てないようだけど、次の新刊が出るのはいつぐらいになるだろう。

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