ソリッドファイター[完全版]

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ソリッドファイター[完全版]ソリッドファイター[完全版]
古橋 秀之


俺、増田研二。略してスダケン。高校二年生。でもって、ゲームメーカーSEPCOMのバクチェッカーだ。ある日、いつものように、ゲーセンで『アルティメイトソリッド』の対戦をしていた俺は、前日に自機に組み込んだ「乳揺らし」モジュールが原因で惨敗を喫してしまう。そりゃあ、誰が悪いというならば、要らん色気を出した俺が悪い。だがそれはそれ、この恨みはらさでおくべきか!!―なんつってな。第2回電撃ゲーム小説大賞で「大賞」を受賞した古橋秀之が贈る格闘ゲーム小説。
 以前に電撃文庫から出ていた『ソリッドファイター』に、完結までの2巻分の未発表原稿を加えた完全版。「ソリッドファイター 当世電脳格闘家事情」「ソリッドファイター2 俺より強い奴に I need YOU.」「ソリッドファイター3(俺が前向きな場合)」「あとがき/『ソリッドファイターα』プロット」収録。

「当世電脳格闘家事情」が電撃文庫で発表されていた分、「俺より強い奴に I need YOU.」「(俺が前向きな場合)」が未発表分ですな。『ソリッドファイターα』プロットは外伝短編として企画があったものの、もはや発表する機会もないだろうからということでおまけとして載せられた結城さんを主役とした本編より3年前の話。

 一般の書店には並ばず、イベント販売か、一時期アニメイトでグッズ扱いで店頭販売されたのか、公式通販のみというかなり入手が難しい作品。個人的にはアニメイトの店頭販売で手に入れたのだけど、なかなか苦労したなあ……

 たしか電撃文庫で発表されたときの帯には 「これはゲーム小説ではない。ゲーマー小説だ!」とかいうコピーがあったと思うのだけど(うろおぼえ)、まさしくその通りの内容。当時はゲーマー小説と言われてもあまり興味がわかなかったし、ずいぶんがらりと作風が変わったのにもなじめなくて(『ソリッドファイター』の前にはまだ『ブラックロッド』『ブラッドジャケット』しか発表されていない)あまりしっかり読まなかったけど、今こうして読んでみるとすごく面白くて良かった。

 主人公のスダケンに少々好きになれない部分があったり(失礼な考えを無意識のうちに口に出してしまっていたりとか)、終盤の展開がベタ過ぎて見え見えだったりとマイナス点もあるものの、ゲーマーらしいゲーマーの青春ぶりがとてもいい。それに終盤の展開がベタ過ぎて見え見えと評したけど、それでもやはりしっかり盛り上がるし。ハードカバーのずいぶん分厚い一冊で、正直読み切れずに積んでしまうことになるかなと思っていたけど、覚悟を決めて手を出してみたらぐいぐい引っ張られて最後まで読み切っていた。最後はとてもきれいにまとまっていて、かなり入手困難な販売方式とはいえ、最後まできっちりと書き切った形で読めて本当に良かったと思う。

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