神さまは五線譜の隙間に

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神さまは五線譜の隙間に (メディアワークス文庫)神さまは五線譜の隙間に (メディアワークス文庫)
瀬那和章
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2016-06-25

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 念願かなって町の小さな調律事務所に就職が決まった幹太は、業界内で「エスピー調律師」と揶揄される時子の助手として働くことに。シンプルな黒スーツに鋭い目つき、無愛想な態度――時子の醸し出すエスピーのような雰囲気に最初は尻込んでいた幹太だが、彼女の天才的な手腕と真摯な仕事ぶりに尊敬の念を抱き始める。
 依頼人が望む「音」を作るために奮闘し、ときにピアノと音に隠された謎を解き明かしてゆく時子たち。調律が終わり、ピアノに神さまがおりた瞬間、様々な依頼人の心に温かい奇跡が訪れる――。
 そつなくまとまっていてそこそこ楽しめるのだけど、あとに残るものが少なくてすぐに印象が薄れてしまいそうな感じ。調律師のお仕事ものというにはそれなりに薀蓄も音楽ネタも散りばめられているけど掘り下げが深くなくて、新人の主人公が毎日の仕事の中でどういうことに直面してどのように成長しているのかがあまり見えてこなかった。また主人公たちが抱えるドラマもこの一冊できれいにまとまり過ぎていて広がりが感じられないのが残念。なんだか不満ばかりみたいだけど総合的に見れば十分いい作品だと思う。それだけに惜しいというか。

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