妙なる技の乙女たち

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妙なる技の乙女たち (ポプラ文庫)妙なる技の乙女たち (ポプラ文庫)
小川 一水
ポプラ社 2011-02-04

by G-Tools

時は近未来2050年。赤道直下の宇宙産業都市リンガには、ひたむきに働く女の子たちがいた。宇宙服のデザインに挑む京野歩、月と地球を結ぶ軌道エレベーターに乗務する犬井麦穂…。窮地に立たされても夢とスキルとプライドで乗り切る彼女たちのお仕事オムニバスストーリー。
 SF要素ありの働く女性ものということになるのだろうけど「SF」としても「お仕事もの」としても「働く女性もの」としても、どの要素も中途半端な印象。ただ裏返して見れば、どの要素にもこだわらず手軽に読むには悪くない作品という印象だった。

「天上のデザイナー」
 数年は働いているはずの主人公の無知っぷりに呆れて激しくがっかり。正直この後の話を読む気も失せてさっさと捨ててしまおうかと思ったほど。

「港のタクシー艇長」
 作中のトラブル遭遇具合を見るにお世辞にもタクシー運転手として合格点をやれない気が。こんなやつが運転するタクシーなんて乗りたいと思わねーぞ。

「楽園の島、売ります」
 一、二話目はいまいちだったが、これはまあまあ楽しめた。上手く動きまわって悪人に立ち向かうという単純な構図が良かったのかね。

「セハット・デイケア保育日誌」
 これもまあまあ。主人公のいい加減だけどそれなりに上手くやっているという働き方にあこがれる。でもこの子、こんな環境に順応してしまったらもう日本に戻れないだろうなあ(笑) それがいいことか悪いことかは置いといて。

「Lift me to the Moon」
 未知の世界に対する憧れはけっこうなのだけど、それでもこの主人公の行いを認める気にはなれん。

「あなたに捧げる、この腕を」
 お気に入り。収録作中めずらしい芸術家タイプの話で、内容も芸術家らしいさがが表れた話なのがいいね。

「The Lifestyles Of Human-beings At Space」
 収録作中一番いかにもこの作者らしい話だなあと感じた短編。悪く言えばお得意のパターンをダイジェスト化した話ともいえるが。

「宇宙でいちばん丈夫な糸――The Ladies who have amazing skills at 2030.」
 舞台の中心となる軌道エレベーター建造秘話ということで収録作すべてを総括するような内容になるのかと思えば、どうってことのない小エピソードで拍子抜け。

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