消えない夏に僕らはいる

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消えない夏に僕らはいる (新潮文庫)消えない夏に僕らはいる (新潮文庫)
水生 大海
新潮社 2014-09-27

by G-Tools

会いたくはなかった。「あの日」の仲間には。

5年前、響の暮らす田舎町に、都会の小学生たちが校外学習で訪れた。同学年の5年生と言葉を交わすうち、彼らを廃校に案内する。きもだめしをすることになった響たちは、ある事件に遭遇し、一人の女子が大怪我を負ってしまう。責任を感じ、忌まわしい記憶を封印した響だが高校生活に希望を抱くなか、あの日の彼らと同じクラスで再会する――少年少女の鮮烈な季節を描く、青春冒険譚。
 文章はすっきりしていて読みやすかったし、登場人物の考え方やお悩みも高校生らしくていかにも青春ものといった感じ。でも微妙。響の背負っている事情が重苦しかったり、登場人物たちのクラスの状況が面倒で、読んでいて気持ちよく楽しめる作品ではなかった。学校生活ってこんなだから嫌なんだよなという気分を思い出した(まあそういうところもひっくるめて学校生活というものをよく描けているともいえるのかもしれないが)。

 以下雑感。群像劇というわりには主要登場人物の中で宙太だけやたらと出番が少ないと思ったら宙太は探偵役だからか。ミステリの要素もあるけどそちらは薄めで、やはり青春ものとしての趣が強い印象。紀衣の名前はなんでこんなちょっと聞かないような響きのものにしたのだろうと思ったけど、案外あとがきで語られている冗談が元ネタな気が。そのあとがきからすると単発作品ではなくシリーズものとして続ける予定なんだろうか。

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