個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり
エノーラ・ホームズの事件簿~ふたつの顔を持つ令嬢 (小学館ルルル文庫 ス 1-2)エノーラ・ホームズの事件簿~ふたつの顔を持つ令嬢 (小学館ルルル文庫 ス 1-2)
杉田 七重
小学館 2008-07

by G-Tools
 シャーロック・ホームズに妹がいたという設定のもと、その妹であるエノーラの活躍を描いた作品。謎ときの要素もあるものの、そのへんはちょっとした味付け程度ぐらい。シャーロック・ホームズも登場。というか、シャーロック・ホームズは一種の宿敵のようなポジション。当時の社会や風俗に関する描写がしっかりしていて興味深いのも特徴のひとつ。原作はすでに3巻まで出ていて、今年の9月には4巻も出るそうだけど、そのペースじゃ3巻が翻訳されるのは当分の間ないか、あってもずいぶん先になりそう。

(以下ネタバレ)












(ネタバレ開始)
 催眠術パワーで人を思うままに操れるという設定は便利過ぎるだろう。しかもそれで何がしたかったかといえば、単なる貧者の味方ごっことは面白味に欠けるオチで今回は微妙だった。エノーラは孤独の様子がつらそうでパートナーとなる登場人物が出てくればいいのにと思ったけど、どうも作品のテーマ的にエノーラは孤独状態のままなのか。
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