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スクランブル・ウィザード (HJ文庫 す 3-1-1)スクランブル・ウィザード (HJ文庫 す 3-1-1)
かぼちゃ
ホビージャパン 2008-07-01

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 第2回ノベルジャパン大賞大賞受賞作。魔法を使える人間が存在する現代日本が舞台。戦闘が専門だったはずの主人公・十郎はとある理由で魔法士を育てる教師をすることになる。無愛想で協調性のない十郎は教師としての役割になじめなかったが、そんな中、テロ組織が学校を襲撃してきて……というストーリー。まあ魔法アクションものですな。あと主人公が二十歳くらい、ヒロインが小学生高学年という年の差カップルものであるというのも見どころのひとつ(笑)

 上記のとおり表紙にも出ているヒロインは実は小学生。発売されるまでてっきり女子高校生ぐらいだと思ってたひとは少なくないかと(笑) でもまあ、魅力的なヒロインで良かった。ライトノベルのヒロインというとやたらと暴力的だったり、突飛な性格だったりして、実際そういうヒロインも嫌いじゃないのだけど、たまにはこういうある程度常識的な態度で、おとなしくて、でもちょっと内面的なところや茶目っ気もある純心なヒロインもいいものですな。

 主人公の十郎も最初はあまりに協調性がなさ過ぎて反抗期のガキみたいに見えたのが少々がっかりだったけど、口は悪いながら生徒のことを気にかけている様子が見えてくると好感が持てた。敵側のテロリストや脇役その一にしか見えなかった同僚の教師にも読みごたえのあるドラマが用意されていたのも良かった。

 突出してこれが優れているというものはないけど、素直に楽しめた作品だった。続きが出せそうな伏線もあったし、次にも期待。
(以下ネタバレ感想)











(ネタバレ開始)
 十郎の切り札の≪暴食鼠≫はやや強力過ぎる気が。まあ、あそこの注目点は十郎の切り札ではなく、月子が姉と同じくマルチキャスターだったということなのだろうけど。

 一見めでたしめでたしみたいな終わり方に見えるけど、過去の事件の真相を考えるとけっこう重いなあ。このまま進めば月子は十郎の姉と同じく、国のとんでもない汚れ仕事に従事させられる可能性が非常に高いわけで。続きがあるとしたらそのへんをどうにかする話になっていくのかね。
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