天冥の標Ⅵ 宿怨 PART3

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天冥の標 6 宿怨 PART3 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標 6 宿怨 PART3 (ハヤカワ文庫JA)
小川一水 富安健一郎
早川書房 2013-01-25

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 なんという破滅的結末。しかしまだいろいろ決着がついていないままだな。ここまできてもまだ一巻のあの状況につながらないし。ここからさらにどういうドラマがあってあの一巻へとつながっていくのだろう。それとシリーズ中盤の山場となる今回のエピソードを読んでいて気になったのだけど、最終的にこのシリーズの結末はどういう方向を目指しているのだろう。

(以下ネタバレ)











(ネタバレ開始)

 作中の大きな問題としては二点で、一つはミスチフの侵略阻止、もう一つは《救世群》をどうにかすることなんだろうけど、ミスチフの侵略阻止に関してはスケールが大き過ぎて人類が意図してどうこうできる範囲を超えているように思えるし(結果的に阻止できたという流れにはなるのかもしれないけど)、《救世群》の扱いに関しては、もはやここにいたってはもうどうしようもなくなったのでは。

 本来なら冥王班にかかった人たちも非感染者も再び手を取り合って、というのが一番望ましい結末だったはずなのに、500年の恨みを抱え、生物学的に人類とはかけ離れた姿になり、精神的にも不安定で常軌を逸し、人類社会全体を滅ぼしかけ、さらにここから300年が流れてしまうというのだから、「人類社会の多数派と病気によって追いやられた少数派の人々」という図式ではなく、「人類と異なる種である存在との生存競争」という図式になってしまって、もはや手と手を取り合う結末は完全に断たれた気が。

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