天冥の標IV 機械じかけの子息たち

ここでは、「天冥の標IV 機械じかけの子息たち」 に関する記事を紹介しています。

天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
早川書房 2011-05-20

by G-Tools

「わたくしたち市民は、次代の社会をになうべき同胞が、社会の一員として敬愛され、かつ、良い環境のなかで心身ともに健やかに成長することをねがうものです。麗しかれかし。潔かるべし」――純潔と遵法が唱和する。「人を守りなさい、人に従いなさい、人から生きる許しを得なさい。そして性愛の奉仕をもって人に喜ばれなさい」――かつて大師父は仰せられた。そして少年が目覚めたとき、すべては始まる。シリーズ第4巻
 なんというか変な話だったなあ。居場所を襲撃してくる敵に対処しなければならない一方で、性の極みのような概念を探求するというのだからそりゃ変な話になるわというか。いちおう設定的にはそれなりに筋が通っていることになっているし、見ようによってはSF的な舞台設定の上で「性とは何ぞや」という探究をしたり、宇宙の低重力環境や発達した科学技術が性風俗にどう影響を与えているのかが描かれているのは面白かったのだけど、全体的にはやはり変な話だったなという読後感が残る。

 あと今回はいまいちシリーズ全体での関わりが薄く感じられた気が。とはいえ、終わってみれば《恋人たち》はこうして誕生したのかとか、一巻のあのラゴスにこんな過去があったのねとか、いろいろわかった部分もあるのだけど。それに救世群の置かれた状況にも多少は変化があったし。今回の一件は救世群にとって少しは救いになってくれるのかな。

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://lowo.blog22.fc2.com/tb.php/3301-b066aae8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック