火星ダーク・バラード

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火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)
上田 早夕里
角川春樹事務所 2008-10

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火星治安管理局の水島は、バディの神月瑠奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。その間にジョエルは逃亡、璃奈は射殺されていた。捜査当局にバディ殺害の疑いをかけられた水島は、個人捜査を開始するが、その矢先、アデリーンという名の少女と出会う。未来に生きる人間の愛と苦悩と切なさを描き切った、サスペンスフルな傑作長篇。
 SF作品なわけだが難解な技術的設定が長々と続くわけではなく、普段SFをあまり読まない自分でも純粋にエンターテイメントとして素直に楽しめる作品だった。

 アデリーンが水島に惹かれるのが少々急すぎる気もするが、もともと他人との接触が少ないかごの鳥的境遇だったのでそれまでに出会ったことがないタイプだった水島に対して刷り込みみたいなものがはたらいたのかもしれないし、ましてもともとファザコンっぽい様子があって、ひとの内面に共感しやすいプログレッシブなのだから、一目ボレに近い早さで惹かれてもおかしくはないのかなと納得。

 また主人公ペアのアデリーンと水島はもちろんのこと、それ以外の登場人物も魅力的で好印象。ジョエルなどけっこう重要なポジションの登場人物のわりには出番が少ないのだけど、それでも印象的で味のある人物だった。文庫版と単行本版では最後の終わり方が違うらしいけど、単行本版ではどんな結末だったのだろう。

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