壬生義士伝 上

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壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)
浅田 次郎
文藝春秋 2002-09

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小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。
『燃えよ剣』を読み終わったその流れで同じく新選組ものであるこの作品を読んでみたわけだが、当たり前だけど同じ題材でもいろいろ違いがあって面白い。『燃えよ剣』は土方歳三の視点が中心で組織のトップから見た新選組の姿だったのに対し、こちらは平隊士の視点から見た新選組の姿が描かれていて興味深い。土方がぐいぐいと新選組を引っぱって時代の最前線を突っ走る姿はすごかったけど、やはり平隊士の感覚からしてみればこんなものだよなって感じ。逆に平隊士の視点からだからこそ、あらためて幹部連中の偉人・達人っぷりもよくわかった。この上巻の最後ではあの人が語り手になって終わっているわけだけど、続く下巻ではどんな語り手が現れるか楽しみ。

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