筋肉の神マッスル

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筋肉の神マッスル (電撃文庫 さ 4-26)筋肉の神マッスル (電撃文庫 さ 4-26)
佐藤 ケイ さめだ 小判
アスキー・メディアワークス 2012-06-08

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 突如現れた「猿神」によって、猿の支配する町と化した益荒市。人の武器が一切通用しない恐るべき神の力の前に、人間はただひれ伏すしかなかった。
 最早人々に残された手段は神頼みのみ。人の武器が通じないなら神の武器で倒すしかない。益荒国一の宮、益荒神社に鎮座する『まっする様』の神託を受け、人々は一人の救世主を選び出した。
 だが、神の武器を授かりに行った彼に与えられたのは、武器ではなく筋肉だった! 滅びを待つ街に、今宵救いの筋肉が降り立つ!
 唸れ肉体、轟け豪腕! 鬼才・佐藤ケイが贈る高重量バルクアクション・コメディ登場!!
 こんなタイトルでこんなあらすじだからもっと筋肉! 筋肉!! 筋肉!!! といった作品かと思ったら、むしろ中盤の一千年生きた生き神の艶乃姫の昔と現在の文化の違いに驚く様子の面白さの方が印象的だった。中盤を読んでいるときは時間をかけた人類の文明の進歩はやはり偉大なのだなぁと感心して、なんでこんなタイトルの作品でこんな感想になるんだとか思っていたぐらい。これはこれで面白かったのだけど、どうせならもっと筋肉に関するうんちくを入れてほしかったな。てっきり単発作品かと思っていたけど、あとがきからするとシリーズ化するようなので、次回はそのへんに期待。

(以下ネタバレ)















(ネタバレ開始)

 面白かったのだけどツッコミどころもいくつか。

 神様パワーのおかげで休養も栄養補給もなくても超スピードで筋肉が鍛えられるのはいいとしても、そもそもどれだけ鍛えたとしても本人の限界以上にはなれないってまっする様が言ってなかったっけ? いくらなんでも普通の人間がどれだけ鍛えたところで何回も石灯籠に叩きつけられても骨折一つしなかったり、立てば三メートはある野生動物に楽勝できるほどの筋力を得るのはありえないと思うのだが。本人の限界までなどという余計な設定をつけないで、いくらでも強くなれますってことで良かったと思うのだけどな。

 猿神が急に強くなった原因は実はもとをたどればまっする様のせいってのは笑えるオチのようだけど、閉店に追い込まれた店が少なからずあったり、死者こそ出なかったものの重傷者も多数出たことを考えればシャレならない気が。まあ、ギャグ作品なんだからあまり細かいことをつっこむべきではないのかもしれないけど、神様パワーで被害者にも救済がもたらされて万事丸く収まったとか、そもそも最初からそんな深刻な被害は出ていなかったということにしてくれた方がもっとすっきりしたのではないかと。

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