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黙示録 下 (角川文庫)黙示録 下 (角川文庫)
池上 永一
KADOKAWA 2017-05-25

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 面白かったことは面白かったけど、冷静になって振り返ってみると不満点もけっこう見つかって手放しではほめられない、そんな感じの作品だった。主人公がクズで不快な場面がしばしばあったとか、太陽しろの対となる月しろを目指す物語というわりには太陽しろは影が薄いのはどうなのかとか、聖之介は面白い人物だったけど出てきた意味は薄いとか、終盤になると気がどうたら神がなんたらと宗教くさい雰囲気になったのがちょっと好みに合わなかったとか。ただ、そういったマイナス面を差し引いてもなんだかんだで波乱万丈の展開は面白かったし読んでみて良かったと思う。