個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり

スーパーカブ (角川スニーカー文庫)スーパーカブ (角川スニーカー文庫)
トネ・コーケン 博
KADOKAWA 2017-05-01

by G-Tools

山梨の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る彼女は、中古のスーパーカブを手に入れる。初めてのバイク通学。ガス欠。寄り道。それだけのことでちょっと冒険をした気分。仄かな変化に満足する小熊だが、同級生の礼子に話しかけられ――「わたしもバイクで通学してるんだ。見る?」1台のスーパーカブが彼女の世界を小さく輝かせる。ひとりぼっちの女の子と世界で最も優れたバイクが紡ぐ、日常と友情。
 ふとしたきっかけからスーパーカブを手に入れ、どんどんハマっていき、それにともなって世界が広がっていくのは良かったし、カブに乗りながら遭遇するあれこれも興味深かった。しかし文章が良く言えば丁寧だけど悪く言えば淡々としていて読んでいて集中力が途切れがちだった。それとイラストが作中のシーンといまいち合っていないのも気になった。あと主人公がやたらと重い境遇の設定なんだけど、この設定は必要だったのか疑問。これ一冊できれいにまとまっているけどWEBの方を見てみると続編もあるようでそっちも書籍化されるのかね。