個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり

黙示録 上 (角川文庫)黙示録 上 (角川文庫)
池上 永一
KADOKAWA 2017-05-25

by G-Tools

1712年、琉球王に第13代尚敬王が即位した。国師の蔡温は国を繁栄させるため、王の身代わりとなる存在「月しろ」を探し始めた。一方、貧しさから盗みを働く蘇了泉は、王宮を追われた舞踊家・石羅吾に踊りの天賦の才を見出される。病気の母親を救うため、謝恩使の楽童子として江戸に上ることを決めた了泉。だが船中には、もうひとりの天才美少年・雲胡が同乗していた……。将軍に拝謁すべく、2人の舞踊家が鎬を削る!
 まあまあ。『テンペスト』の作者のあたらしい琉球歴史長編ものということで読んでみた。最初は主人公の了泉にあまり魅力が感じられず、また苦しい状況が長々と続いて素直に話に入っていきづらかったが、読み進めていくうちに了泉も含めて登場人物たちの、決してきれいなところばかりでなく野心やろくでもない欲望を持っていたりもするものの活力にあふれた様子に好感が持てるようになってきて楽しめた。とりあえずこの上巻でひとつ大きな区切りがつくのだけど、下巻でここから話はどう動いていくのだろう。

兄の嫁と暮らしています。 2巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)兄の嫁と暮らしています。 2巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
くずしろ
スクウェア・エニックス 2017-02-25

by G-Tools
 自分にとってこの作者は「百合とギャグの人」というイメージだったのであらためてこの作品を読むと重いな。後輩や小学生ぐらいの女の子との関わりは今後何をもたらすのか気になる。

WEB版 WORKING!! 6巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)WEB版 WORKING!! 6巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
高津カリノ
スクウェア・エニックス 2017-04-25

by G-Tools
 最終巻。番外編ということで内容にまとまりがなかったけど最後はそれっぽくまとまっていて良かった。webでやっていたころも含めると10年以上も続いた作品だそうで、自分はコミックスで知って追っていたのでそれほど長くないけどwebのころから追っていた人にはすごく感慨深く感じられる最終巻なんだろうな。長い間お疲れ様でした。そしてこれで燃え尽きることなく次の作品も始まっているのがありがたいです。

妹さえいればいい。 7 (ガガガ文庫)妹さえいればいい。 7 (ガガガ文庫)
平坂 読
小学館 2017-05-18

by G-Tools
 今回は伊月たちよりも表紙の人物たちのエピソードが印象的。よりにもよってアニメ化発表帯がついているこの巻でこういう内容とは……。アニメ化発表にあわせてこういう内容にしたのではなくシリーズ開始当初からこういう設定だったみたいだしなあ。ラブコメとしてはある意味いきつくとこまでいっちゃったわけだけど、今後どう話を展開していくのだろう。とりあえず大きな消化すべき点としては「千尋の正体バレ」「伊月の作品のアニメ化はどうなるか」かね。

雀荘のサエコさん 3 (近代麻雀コミックス)雀荘のサエコさん 3 (近代麻雀コミックス)
重野 なおき
竹書房 2017-05-15

by G-Tools
 面白いことは面白いのだけど大きな動きはなくて、あれ、サエコさんってたしか何か目的があったんじゃなかったっけ? ……と思っていたら最後に少し動かしてきたか。また日常展開に戻るようだけど、少しずつでも姉に関する話も進めていってほしいな。

MASTERグレープ(1) (少年サンデーコミックススペシャル)MASTERグレープ(1) (少年サンデーコミックススペシャル)
土塚理弘 高橋アキラ
小学館 2017-02-10

by G-Tools
 まあまあかな。バトル描写は迫力があってけっこうなのだけど、武道・武術の経験者がろくに自制せずに力をふるおうとするのはどうなんだと思えていまいち好感が持てないところもあった。そりゃこういう作品なんだからとっととバトらせた方がウケはいいだろうけどさ。あととりあえず今回は棒、竹刀、ナイフ、槍が出てきたけど、それぞれの武器を使った技術についての踏み込みが思ったよりも浅い気が。まだ一巻目だからで、これからということなのかもしれないが。

のの美捜査中! 1 (ジェッツコミックス)のの美捜査中! 1 (ジェッツコミックス)
重野なおき
白泉社 2004-10-29

by G-Tools
 まあまあ。刑事ものギャグ四コマだけどたまにちょっとした謎解き要素もあってそれなりに楽しめた。あくまでちょっとした味付け程度であってガチな推理ものを期待するのは禁物だけど。

送球ボーイズ(1) (裏少年サンデーコミックス)送球ボーイズ(1) (裏少年サンデーコミックス)
フウワイ サカズキ九
小学館 2016-05-18

by G-Tools
 まあまあ。絵はきれいだしキャラも立っていて悪くないのだけど、なぜだろう、今すぐ続きを読みたいというほどではなかった。

灼熱カバディ(1) (裏少年サンデーコミックス)灼熱カバディ(1) (裏少年サンデーコミックス)
武蔵野創
小学館 2016-02-12

by G-Tools
 まあまあ。名前だけは聞いたことがあるけど具体的にはどういう競技なのか知らない「カバディ」ってのがどんななのか分かって面白かった。また主人公がイケメンで運動能力が高くてプライドも高くてとやたらとハイスペックなわりにはバカっぽいところもあって、でも勝負に勝つためにはちゃんと相手を観察したり何が足りてなくて何が必要なのか頭を働かせたりと魅力が感じられて良かった。しかし意外と奥が深い競技なのはわかったけど、すごく面白いと感じるまでは引きこまれなかったかな。今回はチーム内の練習ばかりだったけど、他校との試合なども始まったらまた印象は変わるだろうか。

いつかみのれば: 1 (百合姫コミックス)いつかみのれば: 1 (百合姫コミックス)
西 あすか
一迅社 2017-05-18

by G-Tools
 微妙。とりあえず格ゲーってのはおぼえること、身につけなければならないことが多くて面倒そうというのはわかった。まあそんなだからこそ本気でやろうと思うならやりがいはあるのだろうなとも思ったが。百合もののわりにはやたらとゲームにガチな作風で、もうちょっとゆるい雰囲気でキャッキャウフフと可愛い作風の方が一般受けしやすかったのではという気がしないでもない。

少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (角川文庫)少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (角川文庫)
一 肇
KADOKAWA 2017-02-25

by G-Tools

2浪の果てに中堅お坊ちゃん私大に入学した、十倉和成20歳。ある日、彼のボロ下宿の天袋からセーラー服姿の少女が這いおりてきた。少女・さちは5年前から天井裏を住処にしてきたという。九州男児的使命感に燃えた十倉はさちを庇護すべく動きだした。そしていつしか、自らの停滞の原因――高校時代の親友であり、映画に憑かれて死んだ男・才条の死の謎に迫っていく。映画と、少女と、青春と。熱狂と暴想が止まらない新ミステリー。
 主人公の恋愛描写は蛇足だったかなと。恋愛要素を入れずに、かつての友人の足跡をたどり四苦八苦する映画の物語でまとめても良かった気が。まあそのへんは好みの問題だし、そういった自分の好みには合わなかった部分を差し引いても十分面白いと言える作品だった。ちょっと時代がかった言いまわしが古臭くも読み心地がいいし、かつての友人の足跡をめぐって苦悩する主人公の姿には引き込まれ、終盤の一線を突き抜けた怒涛の勢いがすごかった。ファンタジー要素の影響が大き過ぎるのでもうちょっと控えめの方が良かったけど、それも好みの問題か。

競女!!!!!!!! 16 (少年サンデーコミックス)競女!!!!!!!! 16 (少年サンデーコミックス)
空詠 大智
小学館 2017-05-18

by G-Tools
 尻卒祭序盤戦。というわりにはもう五尻との対決も入ってきて展開を急ぎ気味な印象だけど、それでも残り一冊で完結するには尺が足りないような……と思ったらまだあと二冊あるのね。今回はのぞみと宮田といういつもの二人の活躍が目立った巻だったけど、日下生や真夜(駿河組は出てくるのだろうか)の活躍なども見てみたいな。

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
住野 よる
双葉社 2017-04-27

by G-Tools

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!
 漫画版は微妙な印象で原作はどうなのかと読んでみたけど、やはりあまりぴんとこなかった。何が問題なのかと考えてみると『主人公が特に何をするわけでもないのに魅力的な女の子から積極的に関わってきてくれる棚ボタ的恋愛描写か』と前半から中盤ぐらいまで醒めた視点で読み進めてしまったからかな。本来この前半の描写で主人公たちに引き込むべきところなのにそんなだから終盤の展開もあまり響かなかった。まあ最後まで読めばなぜ桜良が主人公に関心を持ったのか理屈の上では納得できるし、今の自分とは相性が合わない作品だったということなんだろう。こんなこともある。

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.2 (電撃文庫)ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.2 (電撃文庫)
聴猫 芝居 Hisasi
アスキー・メディアワークス 2013-10-10

by G-Tools
 ネットゲーをやっているといかにもありそうなネタがいろいろ散りばめられていて面白かった。しかし最近のスマホガチャゲー隆盛の状況を考えると、MMORPGネタってのはすでに一昔前の話題に感じてしまうな。流行り廃りって怖い。最後もいい話風味に終わって読み心地が良かった。ゲームはしょせんゲームだけど人生を少し明るくしてくれるよね。あとがきでは二巻のネタが残っているか心配されていたなんて話があったけど、それが十巻をこえるシリーズになってまだ続いているのだからすごいな。ここからどう続いていくのだろう。

4040686357今日から俺はロリのヒモ! (MF文庫J)
暁雪 へんりいだ
KADOKAWA/メディアファクトリー 2016-08-25

by G-Tools

なんとなく漫画家を目指している俺・天堂ハルはある日、人生これでもかってくらい勝ち組になった。なんてったって、投資で自ら稼ぐ超金持ちの美少女小学生・二条藤花が俺の漫画の大ファンで、しかもパトロンになってくれるって言うんだ! 藤花の家に住まわせてもらい、衣食住は半永久的に心配する必要がなくなった。それに作品作りの資料として、漫画もBDもフィギュアもコスプレ衣装もなんでも買い放題だし、ソシャゲも課金し放題! 資料を集めたからといって漫画が描けるとは限らないけど、これだけ理想的な環境を与えられたんだ、きっといつか良い漫画が描けるに違いない。…うん、たぶん描ける、と思うよ…? あまくて楽しい理想のヒモ生活がスタートだ!
 微妙。タイトルからこういう作風なのだとわかっていたつもりだったけどやはり一般的な道徳観からは逃れきれず、ロリの金でガチャを引いたりと自堕落な生活を送る主人公にドン引きしてしまった。百歩譲ってロリのヒモであるのはいいとしても(全然よくないけど)あれだけ尽くしてくれるファンのために漫画を描こうとしないのはどうなんだと好感が持てなかった。終盤の展開がなかったら最後まで読み心地は悪いままだっただろうな。続きはまた気が向けば。

つぐもも : 2 (アクションコミックス)つぐもも : 2 (アクションコミックス)
浜田よしかづ
双葉社 2009-04-11

by G-Tools
 うでずもうやくくりとの勝負などバトル描写が迫力があって良かった。くくり戦の一也の帯繰りは焼付けがどうのこうのとかくくりの言動から察するにくくりが何かしてたということなのかね。アニメではこのへんの台詞はなかった気が。

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
吾峠呼世晴
集英社 2016-06-03

by G-Tools
 悪くはないけどこの一巻だけだと地味な印象かな。正式な剣士になり、仲間の人物も出てくると勢いがついてきそう。

サクラクエスト (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)サクラクエスト (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
原作:Alexandre S. D. Celibidache 漫画:古日向いろは
芳文社 2017-05-12

by G-Tools
 アニメの第1話~第3話までの内容収録。絵はなかなか可愛いし再現度もけっこう高くて悪くはないコミカライズだと思うけど、やはりアニメ本編には及ばないかなと。贅沢をいえばアニメ版では描かれていなかった部分を掘り下げるとかそういった漫画版ならではの見どころがほしいなあ。

ベイビーステップ(42) (週刊少年マガジンコミックス)ベイビーステップ(42) (週刊少年マガジンコミックス)
勝木光
講談社 2016-11-17

by G-Tools
 応援してくれる人たちの存在が力になるというのをこれだけ具体的に描かれるのはめずらしい気が。精神論はあまり好きじゃないけど、この作品では前からメンタル論も扱っているし、過剰なパワーアップじゃなくてあくまでなんとなく力になっている気がするぐらいの扱いなので受け入れやすくていいわ。

ベイビーステップ(43) (週刊少年マガジンコミックス)ベイビーステップ(43) (週刊少年マガジンコミックス)
勝木光
講談社 2017-01-17

by G-Tools
 リズムって大事だよ編。なっちゃんの教え方がえらく的確でくわしかったけど、なっちゃんはリズムに乗るプレイスタイルが得意でよく研究しているということなのかね。

ベイビーステップ(44) (週刊少年マガジンコミックス)ベイビーステップ(44) (週刊少年マガジンコミックス)
勝木光
講談社 2017-04-17

by G-Tools
 相手のコンディションがえらく良かったとはいえかなり厳しい力の差を感じさせる試合だったわけだけど、ここからどうその差を埋めていくのだろう。肉体改造や技術の向上は一朝一夕でなんとかなるものではないしなあ。その点、クリシュナの発言の根拠が気になる。

ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 2巻<ストラヴァガンツァ異彩の姫> (HARTA COMIX)ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 2巻<ストラヴァガンツァ異彩の姫> (HARTA COMIX)
冨 明仁
KADOKAWA / エンターブレイン 2014-04-14

by G-Tools
 いきなりウンバ(巨大な猿みたいな猛獣)に襲撃されて壊滅状態とか、こんなドシリアスな作風だったっけ? と思ったら、中盤~後半にはちょろっとギャグっぽい描写もあって一巻の名残を感じた。しかしそのせいであいかわらずファンタジー日常ものをやりたいのかバトルをやりたいのかよくわからない印象。

ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 3巻<ストラヴァガンツァ異彩の姫> (HARTA COMIX)ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 3巻<ストラヴァガンツァ異彩の姫> (HARTA COMIX)
冨 明仁
KADOKAWA / エンターブレイン 2015-02-14

by G-Tools
 ウンバの脅威はひとまず去ったけど背景を調べることに。前巻あれだけ絶望的な雰囲気だったわりには意外とあっけなかったな。根本的解決はまだこれからだけど。後半で黒幕組登場。どういう思惑があるのかはまだよくわからんね。

ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 4巻<ストラヴァガンツァ異彩の姫> (HARTA COMIX)ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 4巻<ストラヴァガンツァ異彩の姫> (HARTA COMIX)
冨 明仁
KADOKAWA / エンターブレイン 2015-11-14

by G-Tools
 思ったよりも黒幕と直接対峙するのは早かった。要するに麻薬を用いた異種族の侵略戦争みたいなものか。ゴルモアはダークエルフ的な種族ということなのかね。

 以前電子書籍でここまでまとめ買いしたけど、やはりストーリーが微妙な印象。絵はきれいだし裸率が高いのは嬉しいのだけど(笑)、日常描写のゆるい雰囲気とシリアス展開の緊張感がアンバランスなんだよな。どちらか一方の路線を徹底した方が良かった気が。

俺を好きなのはお前だけかよ (2) (電撃文庫)俺を好きなのはお前だけかよ (2) (電撃文庫)
駱駝 ブリキ
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2016-04-09

by G-Tools
 いまいち。今回の騒動の原因といえる新登場人物のあすなろがマス○ミうぜえとしか思えず、最後までその印象が変わらなかった。またジョーロやパンジーの心情もよくわからん。ジョーロはそんなにパンジーが好きじゃないならもっと徹底的に避ければいいのでは。パンジーもなぜ好きな相手にやたらと毒舌なんだ? ジョーロは口や地の一人称の文で語っているほどパンジーのことが嫌いではなく、パンジーの毒舌は好きな相手ほど意地悪したくなるという心情なのかもしれないけど、ひねくれっぷりの度が過ぎていませんかねという気が。

やがて恋するヴィヴィ・レイン 1 (ガガガ文庫)やがて恋するヴィヴィ・レイン 1 (ガガガ文庫)
犬村 小六
小学館 2016-09-16

by G-Tools

「ヴィヴィ・レインを見つけて」。義妹の願いを胸に、スラム街の少年は旅に出る。限られた命を生きる人造の少女と意志を持つ機械兵。滅びゆく王国の姫、性別不詳の天才操縦士、皇帝に捨てられた侍女の子ども……。旅の途中、それぞれの傷を抱えた仲間たちと出会い、やがて少年は「災厄の魔王」と称され、楽園に支配された世界へ反逆の旗を翻す。ヴィヴィ・レインを捜す、ただそれだけだった小さな旅はいつしか時代のうねりとなり、世界を変革する戦いへ――。傷だらけの少年少女が織りなす恋と会戦の物語、開幕。
 いまいち。機械兵(ロボット)戦の描写が前シリーズの空戦描写とくらべて迫力不足な気が。まだ一作目だから慣れていないせいもあるのかもしれないけど。戦記ものとしては主人公は智将的な立場になりそうなんだけど、現時点ではまだ小ずるく立ちまわっているだけといった感じでいまいち冴えない印象なのも残念。このへんも今後成長して変わっていくのかね。あと主人公がスラムや戦場で育ったというかなりヘビーな生い立ちのわりには、ライトノベルらしさを意識したのかたまに妙に軽い言動になるのもしらけた。

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)
森田 季節 紅緒
SBクリエイティブ 2017-01-13

by G-Tools
 とにかくひたすらイージーモードといった印象の作品。チートものが多いなろうでもここまでイージーモードなのはめずらしい気が。しかし半端にカッコつけてシリアスぶった展開をされるよりも、ここまで徹底してゆるい作風の方がかえって受け入れやすくて良かった。反面、あまりにゆるい展開なのでワクワクドキドキ感も薄く、物語にそれほど引き込まれなかった。あと後半になると結局高レベルをいいことにバトルしたりと、力を濫用するようになったのもマイナス印象。

うらら迷路帖 (4) (まんがタイムKRコミックス)うらら迷路帖 (4) (まんがタイムKRコミックス)
はりかも
芳文社 2017-01-27

by G-Tools
 九番占編開始。臣は意外とすぐになじんだな。九番占は学校というだけあって今までになくちゃんと修行(授業)の場面があった印象。いやまあ、ニナ先生だって師匠として指導していたんだろうけどさ(笑) 千矢のくろう占いは自由に使えたらチート過ぎるから放置しておくのかと思ったら、使えるようになろうとする姿が描かれていて好印象(もちろん現時点ではまだまだ自由に使えないようだけど)。次巻も楽しみ。

緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)
高橋 祐一 岩本 ゼロゴ
KADOKAWA 2017-05-01

by G-Tools

かつての栄光を失い、虚栄と退廃に堕ちた6世紀の東ローマ帝国。国の危機を憂う生真面目な騎士ベリスが出会ったのは、世の全てに退屈する型破りな書記官プロックスだった。正反対な性格ながらも互いの才覚を認め合う二人は、東より迫るペルシャ軍との最前線アルメニアへ。敗色濃厚な戦況下、プロックスの奇策が、若きペルシャの雄ホスローを迎え撃つ! 帝国復興のため激動の戦場を駆け抜けた、稀代の名将と天才軍師の戦記物語。
 まあまあ。ライトノベルで戦記ものはさほどめずらしくないけど、ここまで史実をベースにした作品はめずらしい気が。そのおかげで、地理、社会制度、軍事組織、風習といった世界観に非常に厚みがあって読みごたえがあって良かった。主要登場人物の中に何人か美少女、美女もいたり、魔剣や魔術といったほんのりファンタジー要素も入っていたりと(あくまでほんのり程度で)、ライトノベルらしい作風に上手く落とし込んでいるのも好印象。

 ただ、まだ一巻目だからか今回は顔見せ編といった感じで、戦いで大活躍! というには少々地味かなと。また地名や登場人物の名前が少々おぼえにくかった。作者の納得のいく結末まで書ければいいけど、この手の作品は地味に埋もれてしまうことも少なくないのでどこまで続けられるか心配。

この恋に未来はない1<この恋に未来はない> (シルフコミックス)この恋に未来はない1<この恋に未来はない> (シルフコミックス)
粉子 すわる 森橋 ビンゴ
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2017-04-21

by G-Tools
 短っ! というのが読み終わっての第一印象。電子書籍で読んでみたので実際の本の厚さはどれぐらいかわからないけど、まだそれほど話が動かないまま一巻が終わってしまった感じで少々もの足りない。『この恋と、その未来。』の四郎の父の若いころも出てくるけど、今のところそれほど深く掘り下げられていないのも残念。身体は男だけど女の心を持つ主人公に、男だけど男を好きになる人物と知り合ったのは何をもたらすことになるのか気になる。

この恋と、その未来。 ―三年目 そして― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―三年目 そして― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA 2016-11-30

by G-Tools
 四郎と未来の物語としてはやはり前巻である程度区切りがついていて、未来が姿を消しても時間は流れあれこれあって人生は続いていくのだ的な話、そして最後に未来との再会と、一巻まるまる使ってのエピローグみたいな内容だった。正直このシリーズは主人公の気持ちに共感しづらいし、好感が持てないところも多々あったのだけど、三年間の高校生活を経て各登場人物が将来へと向かって踏み出していく姿がきれいに描かれていて、ちょっと変わった青春ものとしては悪くない満足感があった。読んでみて良かった。

この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2016-05-30

by G-Tools
 なるほどこういう流れになるのか。前巻を読み終わったときはあと二冊も何やるのだろうと思ったけど、こうして読んでみるとなるほどたしかに今回の話も必要だわ。そしてちゃんと六巻目も出てくれて本当に良かった。四郎と未来の物語という点ではいちおう今回の話で一区切りついているともいえるけど、やはりもうちょっとこのあとの描写がほしいし。というわけで六巻目でこの物語にどう幕を下ろすのか期待。

(以下ネタバレ)

[この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬―]の続きを読む
この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-10-30

by G-Tools
 あと二冊あるとは思えないほど大きく話が動いてびっくり。あと一冊で終わってもおかしくなさそうな流れに思えるのだけど、二年目の秋冬は何があるのだろう。

この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-05-30

by G-Tools
 一年目の終わりということで、この作品は基本的にそれほど大きな事件は起こらないけど、それでも時の移り変わりを感じさせる巻だった。この流れを受けて二年目はどうなるか楽しみ。あとがきはこのシリーズがどうなったかわかっている今の時点で読むとなんだか複雑な気分になるな。もし三巻で完結させなければならかったらどういう展開になっていたのだろう。