個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり
彼女は戦争妖精 1 (ファミ通文庫 う 1-6-1)彼女は戦争妖精 1 (ファミ通文庫 う 1-6-1)
フルーツパンチ
エンターブレイン 2008-08-30

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彼女のキスは、楽園を巡る死闘の始まり――。

宮本伊織はピンチを迎えていた。同じクラスの女子、牧島さつきが遊びに来ているというのに、上の階が気になって仕方がないのである。なんとかさつきを帰した伊織だが、彼が開けた二階のクローゼットには、猿轡をかまされた、ビスクド−ルのような美少女が拘束されていた! 「クリスはウォーライクなの」突然始まったクリスとの共同生活、巻き込まれる謎の死闘……。この少女は一体何者なのか!? 二人の奇妙な絆が辿る、ミステリアスアクション!!

『虎は躍り、竜は微笑む』『ホルス・マスター』の嬉野秋彦さんの新シリーズ。上記のあらすじから『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』のような病んでる登場人物を主人公にした新路線を開拓するようになったのかなと少し期待していたのけど、 >「クリスはウォーライクなの」突然始まったクリスとの共同生活、巻き込まれる謎の死闘……。 というあたりから想像できた通り、人外パートナーバトル路線のいつも通りの作風だった。

 いちおう十歳ぐらいのロリ少女がヒロインであり、一緒に風呂に入ったり、寝たり、キスしたりといったイベントもあるものの、クリスの言動がいかにも「ガキ」といった感じのもので恋愛色はほとんど感じられませんな。もっと恋愛的なものが感じられれば、ロリライトノベルの一角として名を連ねたかもしれないのに。いちおう敵を倒すごとにパワーアップしていくという設定になっているのだけど、今後もうちょっと精神年齢が高くなったりするのだろうか。というか、バトル要素も入っているものの、たぶんこの作品は「ガキに振り回されて面倒を見ざるをえない主人公」ってのをやりたかったのだろうなと思うので、そういう展開にはなりそうにないなあ。

 まあ、前シリーズよりは気に入ったし、続きも読んでみようと思うけど、やはりいつも通りの作風といった印象。終盤に意味ありげな登場人物も出てきたし、このシリーズも毎度のごとく三巻ぐらいで終わりそう。

プアプアLIPS(1) (バンブー・コミックス) (バンブー・コミックス)プアプアLIPS(1) (バンブー・コミックス) (バンブー・コミックス)
後藤 羽矢子
竹書房 2008-06-17

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「私が守りたいもの、それはあなた。」
大河岸ナコ21歳。ちょっと貧乏な女の子ー。最近、バイトを始めたんだけど、そこの女店長が…レズビアンだったんです。月刊『まんがライフ』で大人気連載中のエロカワガールズラブコメ第1巻!

 プアプア1〜プアプア18まで収録。『あそこの処方箋』が面白かったので同じ作者の作品であるこちらも読んでみた。やはりこの作者の作品はシリアスとギャグがほどよいバランスなのがいいな。ナコの貧乏ネタやら、店長であるレンのナコへの恋愛感情の空まわりっぷりが笑えつつも、ときどきシリアスな要素が混じるので話に緩急がついてより楽しめる。

 プアプア16の話から察するにレンはレズということを差し引いても人とのつきあい方に問題があるわけですな。プアプア14で少し触れられたように子供のころ十分に母の愛情を受けられなかったのが原因ということなんだろうけど。同じようにレンがレズなのにも深刻なトラウマが関係していたりしないかちょっと心配。たぶんレンの父が関係しているのだろうけど、あまりシリアスになり過ぎるとついていきづらくなってしまいそうだし。

 プアプア15でナコが将来についてちょっと考えるところがあったけど、上手く将来の夢を見つけて貧乏から脱出できるのか。そしてレンとナコの関係はどうなるか。今後の展開が気になるけど、月刊誌で連載しているようだから、次が出るのはしばらく先だろうなあ。待ち遠しい。

“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8)
それは、“文学少女”の願いと祈りの物語――。

「書かなくてもいい。ずっと側にいる」――そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」……そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか? 露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは? 遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望――その果てに秘められた物語が今、明らかになる……! “文学少女”の物語、堂々終幕!!

“文学少女”シリーズ本編最終巻。ああ、とうとう最後まできてしまったか……。いつかは終わってしまうとわかっていても、やはりこうして終わると一抹の寂しさが。でもまだ短編集やら外伝やらあるそうなので楽しみ。

(以下ネタばれ)
われは剣王っ!! 3 (3) (電撃コミックス)われは剣王っ!! 3 (3) (電撃コミックス)
芝村 裕吏
アスキー・メディアワークス 2008-07-26

 学園内で「王」と呼ばれる者と「剣」と呼ばれる者が組んで天下を目指す、パートナー制学園異能バトルロイヤルもの。この巻で完結。

 2巻を読んだ時はクライマックスみたいな展開だと思ったが、本当にこれで終わりとは。あまり目立っていなかったようだし、打ち切られたのかな……と読んでいたら、作者と原作者のあとがきによるともとからここまでの予定だったそうで。たしかに一区切りはついているけど、ずいぶん消化不良な印象。そういう人向けに原作者が後日談を書いていたのだけど、それも中途半端なもので、さらにもやもや感がたまってしまった。まあ短い間だったけど、そこそこ楽しませてくれた作品だったな。
溺れるようにできている。 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ) (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)

佳織の初カレは幼なじみで8つ年上の圭。
付き合いながらさらに想いを募らせてゆく佳織だが、そう上手くはいかなくて…。
もどかしい程一途な想いの行方は果たして――。
 第一話〜最終話の第六話まで収録。一冊完結。巻末の作者のあとがきによると上記のあらすじにはほどほどに省略されている部分があるとのこと(笑) カバー下には表紙カバーとはまた違った味わいのある絵があるので見てみましょう。

ファムファタル〜運命の女〜(1)』 と違ってこちらは主人公は女性の方だけど、うじうじ悩みまくりなのはやはり同じく。でも最終的にはなんだかんだで成長してくれたし、きれいにまとまっていて良かった。彼氏はおなか大好きなのが笑えたのだけど、どうせならそのへんをもっとじっくり描いてほしかったな(笑)
ファムファタル~運命の女 1 (1) (電撃コミックス)ファムファタル~運命の女 1 (1) (電撃コミックス)
シギサワ カヤ
アスキー・メディアワークス 2008-08-27

 主人公の斉藤一、通称ハイが好きになった海老沢さんは、天然と評判のサークルの先輩で、社会人の彼氏持ちで、とても面倒くさい女性だった――という表題シリーズ第1話〜第4話+読みきり「滅びてやる。」収録。表題シリーズは完結しておらず、次巻に続く。

 大学生の二十歳も超えたような歳になってうじうじ悩んだり、挙動不審なまねしてないで、さっさとあきらめるなり、告って玉砕するなりすればいいじゃないか――と思えてしまって主人公に共感できず微妙だった。……いや、実際のところ大学生だろうと社会人だろうといくつになっても恋に迷うのもありだと思うのだけど、なんていうのか、どうもこの主人公の迷い方は理屈でなく肌に合わなかったというか。この絵柄やギャグ描写は好みに合っているのだけど。

 というわけでかなりマイナス印象だったのだけど、それでも持ち直して、引き込まれてきたかなーという実にいいところで次に続くで、オイオイこんなところで引きかよと。ここで次に引かなくても、あと一話あればまとめられそうなものだと思うのだけどなあ。まだ何か続ける要素があるのだろうか。

 そんなわけでかなりガックリしたまま読み始めた読みきりだったのだけど、短編単発作品できれいにまとまっているからか、読み終わってみれば表題作よりもこっちの方が満足度は高かった(笑)

 気になる人は電撃「マ)王の公式サイトで試し読み版が公開されているのでそちらを参考にどうぞ(いつまで公開されているかはわからないけど)。
ムシウタbug 4th. 夢並ぶ箱船 (スニーカー文庫)ムシウタbug 4th. 夢並ぶ箱船 (スニーカー文庫)
岩井 恭平
角川書店 2006-07-29

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親友・花城摩理の死後、一之黒亜梨子に取り憑いた銀色のモルフォチョウ。いったいなぜ? その答えを探す亜梨子の元に、花城摩理宛の差出人不明の招待状が届く。摩理の想いを探るため、監視役の薬屋大助と霞王ともに、豪華客船に乗り込む亜梨子たち。しかし煌めくシャンデリアの下で眼にした光景は、美しい双子の虫憑きのオークションだった――!? 白銀の夢が闇色に染まる、それは最高で最悪のガール・ミーツ・ガール第4弾!!
「夢閉ざされる塔」「夢並ぶ箱舟」「夢守る魔法使い」「夢つなぐ温もり」収録。

「夢閉ざされる塔」
 美少女の登場人物が多数出てくるわりには恋愛要素も微エロ要素もほとんどないこのシリーズにしてはめずらしい、ちょっとだけラブコメチックな大助と恵那のデート話。もっともこの組み合わせでは今後も全然進展はないのだろうなあ。まあ、はっきり進展があってもそれはそれでまずいわけだけど(笑) 本編時間軸では亜梨子は大助のそばにいないので、当然恵那ともお別れが待っているのだろうけど、それはどういう形になるのやら。

「夢並ぶ箱舟」
 イラスト的には双子はけっこういいキャラに思えたのだけど、この描写からすると今後は出番なしかな? ハルキヨはもっと超然としたタイプかと思っていたのだけど、摩理とのやりとりで幼い部分がうかがえたのが少々意外だった。

「夢守る魔法使い」
 今回収録作品中ではこれがいちばんお気に入り。ゲストキャラ中心の描写なのでやや番外編的な雰囲気だけど、その生き様がなんとも味わい深いなあ。この“優しい魔法使い”の話は本編9巻にも関わってくるようなので楽しみ。

「夢つなぐ温もり」
 bugシリーズは書下ろしが出来が良くて楽しみなのだけど今回は微妙。話の中心の登場人物が勝手に自己完結してしまっていて物語的に広がりが感じられないというか。虫の力を使って物を造る特環の装備開発者という位置づけなので、使いようによってはもっと面白くなっただろうと思うのだけど。
“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)
ついにラストエピソード――“文学少女”の物語が開幕!

「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」――そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの“文学少女”に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして――。突然の、“文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」――遠子に秘められた謎とは? 心葉と遠子の物語の結末は!? 最終編【ラストエピソード】!
“文学少女”シリーズ本編最終章開始。4月末には出ていたものの、下巻がすぐに読めないときつそうだったので今まで待ってた。で、今月末に下巻が出るのでようやく読んでみた。

(以下ネタばれ)
暴れん坊少納言(3) (ガムコミックスプラス) (ガムコミックスプラス)暴れん坊少納言(3) (ガムコミックスプラス) (ガムコミックスプラス)
かかし 朝浩
ワニブックス 2008-08-23


時代はA.D.994、平安京。中宮・定子に仕える清少納言(諾子)の周囲は個性派ぞろいの女房たちと、婚約者(?)橘則光との間で大騒ぎの毎日! そして、中宮・定子と少納言vs定子の従姉妹・藤原彰子と「源氏物語」作者・紫式部の対立構図はますます激化…!? 中宮の兄・藤原伊周も登場し、ますます盛り上がる平安京! 少納言の恋と和歌と大暴れな日々をオリジナル視点で描く入魂作・待望の第3巻!!

「うちとける 居残り雪にかけた春」「まじないの 火花をあげましょひな祭り」「甘口の 酒を飲んでも呑まれるな」「草もゆる 虫も這い出す阿呆も来る」「色男 金と力は?????」「ひとつ庭 競い咲きたる梅と藤」収録。

 初期の頃のキレはなくなったけど、まったり安定して続いているなという印象。まあ、これはこれで悪くないのだけど、次あたりでひと波乱ほしいところ。今回の最後のあの流れで紫式部との対立がより激化してくれることを期待。
ANGEL+DIVE 2 (2) (一迅社文庫 し 1-2)ANGEL+DIVE 2 (2) (一迅社文庫 し 1-2)
十文字 青
一迅社 2008-08-20


下法(げほう)と呼ばれる魔術を巧みに操るローラン兄妹を撃退し、見事にトワコを守りきった夏彦(なつひこ)や真鳥(まとり)姉妹たち。
これまで逃亡生活を続けていたトワコも、相楽(さがら)家に身を寄せることになり、彼らの生活も次第に普段の落ち着きを取り戻していくかと思われた。
だが、桜慈(おうじ)との出会いや、真鳥姉妹の父親の消息判明により、夏彦はまたも事件に巻き込まれていくのだった……。
さらに、意外な人物たちが再会【REUNION】を果たし――平凡な日常は終わりを告げる。
十文字青が贈る加速し続ける物語(ノンストップストーリー)『ANGEL+DIVE』衝撃の第2弾!!

 上記のあらすじだとなんだか異能力バトルみたいに思えるけど、そして実際そういう要素もあるにはあるのだけど、どこか普通とはズレている主人公の夏彦と、幼なじみの希有や不思議な力を持つ真鳥姉妹などが織りなす奇妙な日常ものといった感じの作風。ストーリーがどうのこうのでなく、独特の雰囲気が気に入るかどうかで好き嫌いが分かれる作品かと。

 少しずつ変わり始めた夏彦の周りの環境を描きつつも、大筋では決定的な進展はなし。良くいえば丁寧に少しずつ変わっていく日常の変化を描いている、悪くいえば冗長でまわりくどい。なんだかんだでこの作品の独特の作風は気に入っているのだけど、あまりだらだら続けられると出し惜しみされているようで印象が良くないので、次からはもうちょっとテンポ良く進展を見せてほしいところ。
オクターヴ 1 (1) (アフタヌーンKC)オクターヴ 1 (1) (アフタヌーンKC)
秋山 はる
講談社 2008-08-22

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息を潜めて、体を重ねて、それから恋をする私たち。
“売れなかったアイドル”宮下雪乃は、過去に目をふせるばかりだった。岩井節子は、そんな雪乃と出会って“好意”を抱いた。そして始まるふたりの“関係”――それは、秘め事ばかりの恋愛風景。

“売れなかったアイドル”という過去から好奇の目と中傷にさらされ、高校生活に自らピリオドを打った宮下雪乃。ひとりの女として見てほしい。誰かに求められたい――。そう願いながら孤独な日々を送る彼女の前に現れたのは、かつてミュージシャンとして活動していたという女性――岩井節子。そしてふたりは距離を狭め、肌に触れ合い、恋に落ちる。

 百合作品ということで期待していたけど、いまいち。主人公の雪乃に共感しづらいし、もともと百合の傾向があったというわけでもないのに節子と出会ってほとんど即オチでがっかり。もっと悩んだり、それでいながら強く惹かれたりといった描写がほしかった。

 というか、たしかに雪乃は節子に恋をしているのだろうけど、過去の経験からかなり依存的な面もあるのがどうもすっきりしないというか。どちらかというと雪乃の過去に起因する苦悩とか寂しさとかそういった感情面を描くことが重視されていて、恋愛的な描写はそれほどでもなかったのが期待していたのと違って残念だった。
School Heart’s―月と花火と約束と (一迅社文庫 ん 1-1)School Heart’s―月と花火と約束と (一迅社文庫 ん 1-1)
伏見 つかさ
一迅社 2008-08-20


6人の少女たちが織り成す、真夏の恋物語。
mana原作の大人気ドラマCDが、完全オリジナル・ストーリー小説になって、いよいよ登場。
夏の満月祭りを舞台に繰り広げられる、この夏こそは彼氏ゲット作戦の結果はいかに?!

『十三番目のアリス』(電撃文庫)でお馴染みの人気作家「伏見つかさ」を中心に、『死神のキョウ』(一迅社文庫)で大人気の「魁」、『ぶよぶよカルテット』(一迅社文庫)も大好評のみかづき紅月など、豪華作家陣による短編競作。

挿絵はもちろん、ドラマCDと同じ、有子瑶一、樋上いたる、みけおうら、豪華イラストレーター陣が勢ぞろい!! さらに『おまもりひまり』(富士見書房・ドラゴンエイジ)で大人気の的良みらんも、新キャラ引っさげ飛び入り参加!
大人気原画家「樋上いたる」の表紙が目印です!

「月夜の晩に鈴は鳴る/伏見つかさ/みけおう」「オトメの黒き野望と小さな奇跡/みかづき紅月/樋上いたる」「美里の恋愛指南塾!?/内田竜宮丞/有子瑶一」「彼女の求めた真の愛?/魁/的良みらん」(敬称略)の四本収録。原作ドラマCDの半年前の出来事という設定。原作ドラマCDがどんなものか知らないで読んだ。


「月夜の晩に鈴は鳴る」
 バカップルがひたすらイチャイチャしている様を延々と描写されてもなあ……。あと、この手の恋愛鈍感無自覚主人公はいい加減食傷気味。ヒロインに恋愛感情を抱いているのは自覚しているし、たぶん相手も自分のことが好きなのだろうとわかってはいるけど、長年幼なじみとしてやってきたからなかなかきっかけがつかめないし、今の関係を壊すのが怖くもあるので決定的な一歩が踏み出せない、という設定でもいいと思うのだけどなあ。文章がすっきりしてて読みやすいのは良かったのだけど。

「オトメの黒き野望と小さな奇跡」
 樋上いたるさん担当の表紙ヒロインということで期待していたのだけど、少々電波気味の口の悪いクソガキとしか思えなくて全然魅力が感じられなかった。「月夜の晩に鈴は鳴る」でちょっと出てきた時とはずいぶんイメージが違うなあ? と思ったけど、あとがきからすると原作からしてこういう性格なのか……。ちょっとばかしH風味な場面もあってそこらへんの描写が上手いのはさすが(笑)

「美里の恋愛指南塾!?」
 美里は「オトメの黒き野望と小さな奇跡」で出てきた時はしっとりと落ち着いた年上の美人先輩に思えたのに、こちらでは単なる痛いおせっかい女になってしまっていてガッカリ。あと、ひたすら告白に対してどう対応するかのシミュレーションをくり返しているだけでつまらん。似たようなパターンをくり返し過ぎ。男キャラの鳴瀬啓は何のために出てきたのかわからんキャラだと思っていたら、あとがきで原作ドラマCDの半年前の出来事という設定だったということを知って納得。鳴瀬啓は原作本編の方で関わってくる登場人物なわけね。イラストはこの作品のが一番好み。

「彼女の求めた真の愛?」
 不気味なところもあったけど生徒会長のキャラが良かった。やや後味の悪い終わり方だったので、てっきりこの話も原作本編ですっきりした終わり方になっているのかと思っていたら、生徒会長はこの小説で追加された新キャラでドラマCDには出てこないのか。もったいない。でもそうするとドラマCDの真にはどんなシナリオが用意されているのだろう。
緋色のルシフェラーゼ  彼女は恋の魔王!? (富士見ファンタジア文庫 183-3)

『人間とは、恋に浮かれると

 シャドーボクシングをする生き物である

 ――来栖いずも』


 高校二年生の来栖いずもは、自分が“愛欲”の魔王アズモデウスの転生体だという夢を見る。そして、年下の幼なじみ柱廓紺太が持つ《ソロモンの指輪》のせいで、指輪を巡る魔王同士と、天使との闘いに巻き込まれ……。

 今回は短編集。「魔王と年下の男の子」「魔王と図書室のお人形」「魔王と角の生えるバス停留所」「魔王と合成着色料」「魔王とカイゼルの体温計」「魔王とアルトリコーダー」+プロローグ・エピローグ収録。長編を読んだことがなくてもこちらから読み始めて全然問題なし。というか、時系列的にはこの短編の話の方が長編よりも前で、ことの発端から描かれる。あとがきで作者ご本人が短編から読み始めるのを推奨しているぐらい(笑)

(以下ネタばれ)
暴れん坊少納言(3) (ガムコミックスプラス) (ガムコミックスプラス)暴れん坊少納言(3) (ガムコミックスプラス) (ガムコミックスプラス)
かかし 朝浩
ワニブックス 2008-08-23

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 23日になっている? 25日発売予定じゃなかったっけ?

コードギアス 反逆のルルーシュ ちびギアス4コマのるるーしゅ (あすかコミックスDX)コードギアス 反逆のルルーシュ ちびギアス4コマのるるーしゅ (あすかコミックスDX)
As’まりあ
角川グループパブリッシング 2008-08-26

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五日性滅亡シンドローム (2) (まんがタイムKRコミックス)五日性滅亡シンドローム (2) (まんがタイムKRコミックス)
ヤス
芳文社 2008-08-27

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イチロー! (3) (まんがタイムKRコミックス)イチロー! (3) (まんがタイムKRコミックス)
未影
芳文社 2008-08-27

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溺れるようにできている。 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ) (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)溺れるようにできている。 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ) (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)
シギサワ カヤ
芳文社 2008-08-27

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ファムファタル~運命の女 1 (1) (電撃コミックス)ファムファタル~運命の女 1 (1) (電撃コミックス)
シギサワ カヤ
アスキー・メディアワークス 2008-08-27

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われは剣王っ!! 3 (3) (電撃コミックス)われは剣王っ!! 3 (3) (電撃コミックス)
芝村 裕吏
メディアワークス 2008-07-26

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“文学少女” と神に臨む作家 下“文学少女” と神に臨む作家 下
竹岡 美穂
エンターブレイン 2008-08-30

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彼女は戦争妖精 1彼女は戦争妖精 1
フルーツパンチ
エンターブレイン 2008-08-30

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ななてん。ななてん。
河原 恵
エンターブレイン 2008-08-30

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『彼女は戦争妖精 』は嬉野秋彦さんの、『ななてん。 』は藤原健市さんの新作。
セーラー服と重戦車 2 (2) (チャンピオンREDコミックス)セーラー服と重戦車 2 (2) (チャンピオンREDコミックス)
野上 武志
秋田書店 2008-08-20

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 女子中学生が部活動として戦車バトルを行う話。微エロと戦車に関するうんちくが売りの、パラレルワールドということで「女子中学生」と「戦車」を強引にくっつけた作品ですな。第五話(クリスマス)、第六話(バレンタイン)、第七話(新入生部活動勧誘・新登場人物登場)、第八話(初夏・クラブ合宿・夏の大会を目前にして新たな強敵出現)+番外編「当選せよ! 生徒会長と選挙参謀」収録。またカバー下には房総半島の戦跡めぐりオマケ漫画あり。一巻を読んだ時はけっこう気に入ったのだけど、もともと戦車に興味がないせいか、今回はあまり楽しめなかった。残念。
女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫 か 2-1)女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫 か 2-1)
風見 周
一迅社 2008-08-20

 巨乳好きの主人公・悠太と、恋愛嫌いの鬼の風紀委員として知られる堅物の貧乳お嬢様・麟音。対極的なこのふたりにはまるで接点がないはずだったが、実は恋人同士だったらしい。しかしふたりには恋人同士となった1ヶ月の間の記憶が失われていた。恋人だったという事実が信じられない悠太だったが、どうしても空白の1ヶ月の記憶を取り戻したい麟音に夏休みの間に記憶を取り戻さないと死刑にすると脅迫されて……というラブコメ作品。解消されていない伏線もあり、今後もシリーズとして続く様子。今回はシリーズ全体のプロローグ。

 空白の1ヶ月の間に自分とはまるで縁のない釣り合わないと思っていた相手と恋人同士になっていたらしく、その記憶を取り戻すため恋人同士の真似ごとをしてみるということの発端は面白いのだけど、その後は「あるきっかけから行動を共にすることになり、そのうちに相手のいいところが見えてきて気になるようになって……」というよくあるベタな展開でしかなくて微妙だった。

 主人公の悠太もことあるごとにいいところを見せるのだけど、その「いいところ」がどっかで見たようなものばかりでいかにもわざとらしく感じられてしまって素直に楽しめなかった。

(以下ネタばれ)

EX! 4

EX! 4 (GA文庫 お 1-5)EX! 4 (GA文庫 お 1-5)
うき
ソフトバンククリエイティブ 2008-02-15

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 普通じゃない両親から一般人を超越した身体能力を受け継いでいる主人公・大和一哉の転校した先は改造人間たちの学園で……というストーリー。いわゆる特撮の変身ヒーローや改造人間といった素材に学園ものの要素をかけ合わせ、ヒーロー=正義で改造人間=悪ではなく、それぞれが裏の思惑を持つ複雑な図式ながらも、やはり最後は主人公のまっすぐさが心地いい作品。この巻では一哉の幼なじみ、相摩量子が登場。

 4巻にして幼なじみ登場とは珍しい。『鋼殻のレギオス』もずいぶん後になってから幼なじみが本格参戦するようになったけど、あちらは1巻冒頭から幼なじみの存在が明示されていたしなあ。でもせっかく登場したけど、あまり魅力が感じられず残念。

(以下ネタばれ)

EX! 3

EX!3 (GA文庫 お 1-4) (GA文庫 お 1-4)EX!3 (GA文庫 お 1-4) (GA文庫 お 1-4)
うき
ソフトバンククリエイティブ 2007-09-12

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 普通じゃない両親から一般人を超越した身体能力を受け継いでいる主人公・大和一哉の転校した先は改造人間たちの学園で……というストーリー。いわゆる特撮の変身ヒーローや改造人間といった素材に学園ものの要素をかけ合わせ、ヒーロー=正義で改造人間=悪ではなく、それぞれが裏の思惑を持つ複雑な図式ながらも、やはり最後は主人公のまっすぐさが心地いい作品。この巻メインの改造人間は「サソリ女(とムカデ女)」。

 待望の比夜当番回かと思ったら、比夜の抱えている事情「神の視点」に関するあれこれがほとんどで、ニヤニヤできるような描写があまりなくて残念。美尋の方も意味深な行動をとっていたけど、最終的にはわりとあっさりかたがついてしまって、プラスにもマイナスにもならない中途半端な印象しか残らなかったなあ。その点、今回印象に残ったのは由良。一巻でメインヒロインっぽく登場したものの、今回はあまり出番がなくて、どんどん影が薄くなっていくのかなと思っていたら、最後で美味しいところを持っていった。これなら影が薄くならず、十分メイン格に返り咲けそう。
あそこの処方箋 (ぶんか社コミックス)あそこの処方箋 (ぶんか社コミックス)
後藤 羽矢子
ぶんか社 2006-05-31

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 新米薬剤師の川藤阿蘇子は父の跡を継ぎ、弟の龍樹と共に強精剤媚薬などの下半身専門の漢方薬店を切り盛りすることになる。店には様々なHに関する悩みを抱えたお客さんがやってきて……という4コマ作品。

 さんりようこさんの『ひとには、言えない』が好きなのであんな感じかと思って手に取ってみたが、思ったほどエロくなくていまいち……かと最初は思ったけど、ただのギャグ漫画かと思っていたら意外と性に関する悩みも、それに対する対処法もまっとうなもので面白かった。早かったり、その気にさせるにはといったよくあるものから、こういう悩みもあるのかというものまで、なかなか勉強になりますな。

 いわゆる下ネタものだけど、可愛い絵と必要以上に下品になり過ぎないソフトな作風なので女性でも楽しめるかと。でも主人公の阿蘇子の恋愛ネタが進展しなかったのは残念。せっかく気になる相手もいるのだから、阿蘇子の恋の悩みや性に関する悩みも描かれるようになってほしい。すでに2巻も出ているようなので今度買ってこよう。
一年生になっちゃったら (1) (まんがタイムKRコミックス)一年生になっちゃったら (1) (まんがタイムKRコミックス)
大井 昌和
芳文社 2007-10-27

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 高校生の主人公・高遠伊織(男)はトラックにひかれ死にそうになるが、偶然居合わせた女科学者によって小学一年生の女の子に改造されることによって何とか助かった。しかし元に戻るまで小学生の女の子として過ごすことになり……というストーリー。第1話〜第7話まで収録。

 TSものということで手を出してみたものの、さすがに小学生の女の子となるとTS的なうま味が薄くていまいち。まあ、幼女ダイスキーでTSダイスキーという人ならこういうのもありなのかもしれないけど。TS抜きにしてただのコメディーとして見たとしても、特にこれはというようなもののない内容だし。期待はずれ。残念。
ぷりんせす・そーど!1 戦うサツキとプリンセス (GA文庫 か 1-4 ぷりんせす・そーど! 1)ぷりんせす・そーど!1 戦うサツキとプリンセス (GA文庫 か 1-4 ぷりんせす・そーど! 1)
深山 和香
ソフトバンククリエイティブ 2008-06-14

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 主人公のサツキ(男)は異世界の姫ニファーリアと武騎人の少女ジリオラと出会い、ジリオラと契約して異世界の国同士の代理戦争の決闘をすることになって……というストーリー。ジリオラが変身して剣と鎧になりサツキが戦うわけだが、ジリオラが極度の男嫌いであり、サツキは戦う際、魔法で女の子に変身することになるという設定のTSファンタジーバトルもの。

 微妙。まず第一にTSものといっても戦うときのみの限定的なものなので、「女になった自分の身体を見てドキドキ」「女の服を着てドキドキ」「本当は男だと知らない女の子と仲良くなって、その子の同性に対する安心感ゆえの無防備な姿を見かけて」「銭湯などで女風呂に入ることになって」というTSものの醍醐味ともいえるイベントがまるで発生せずもの足りない。

 第二に武器に変身するパートナーと共に行う決闘に関してはよくある内容でしかなくて新鮮味がない。

 第三に外野のクラスメイトの女子が少々鬱陶しい。この手の作品にしては珍しく、主人公が参加することになった異世界の決闘に関して一部の関係者だけの秘密にされることなく、クラスメイトの女子にも知らされることになるわけだが、いくら決闘の結果として基本的に死ぬことはないとはいえ、下手すれば発狂したり、あるいはやはりショック死する可能性もあるというのに、好き勝手な妄想をして遊び半分で関わってくるのがどうにも不愉快だった。明るく気軽に読めるようにするためのコミカルな描写のつもりだったのだろうけど、残念ながら個人的にはマイナス印象。

 一定のレベルには達していてそこそこ程度には楽しめるのだけど、特筆して優れた点はなかったかと。せっかく女装やらTSやらといった要素を入れたのだから、今後はそのへんの設定を上手くいかしてくれることを期待。
まい・いまじね~しょん―電撃コラボレーション (電撃文庫 (1636))まい・いまじね~しょん―電撃コラボレーション (電撃文庫 (1636))
電撃文庫記念企画
アスキー・メディアワークス 2008-08-10

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 一枚のイラストから電撃文庫で活躍している作家やイラストレーターがそれぞれの物語を紡ぎ出す という「電撃hp」誌上に掲載され好評を博した人気企画の文庫化作品第一弾。カバー裏にもちょっとした工夫がされているので是非見てみましょう。企画参加者は

小説/うえお久光・時雨沢恵一・上月司・有川浩・中村恵里加・五十嵐雄策・有沢まみず・柴村仁・古橋秀之・岩田洋季・成田良悟

イラスト/西E田・むにゅう・京極しん・三日月かける・さそりがため・山本ケイジ・田上俊介

以上(敬称略)。西E田さんはお題のイラスト担当。

 面白かった。多くの作家とイラストレーターが参加していて読み応えがあったし。来月や再来月にも同様の企画の作品が発売される予定のようなので(お題や参加者は異なる)そちらも楽しみ。

 以下個別に簡単に感想。長くなるので続きを読むに収納。一応ネタバレもあるかもしれないので注意。
百合姫Wildrose [IDコミックス 百合姫コミックス] (IDコミックス 百合姫コミックス)
百合姫Wildrose 2 (2) (IDコミックス 百合姫コミックス) (IDコミックス 百合姫コミックス)
 全編H行為描写ありな百合アンソロジー作品。

 1巻は「好きときどきキス/宮下キツネ」「アーケイディア〜楽園の花〜/水野透子」「温室の魔女/三国ハヂメ」「好!/CHI-RAN」「女の子合わせ/森島明子」「くちびるにの・せ・て/城之内寧々」「いちばんすきなひと/時津風おとは」「Sweet Little Devil/南崎いく」「BLUE/速瀬羽柴」収録(「作品名/作者名(敬称略)」)。

 2巻は「温室の秘密/三国ハヂメ」「Girls Study/ハルミチヒロ」「閉じててね、心/ロクロイチ」「ゆれてはずんで/牛乳リンダ」「Heart And Soul/南崎いく」「好 to SeX/CHI-RAN」「先生のお気に入り/城之内寧々」「ねこになりたい/あきよし菜魚」収録。

 H行為描写を入れるという縛りがあるせいか、やや展開が駆け足過ぎるものもあり。三国ハヂメさんと南崎いくさんの作品は1,2巻とも登場人物が共通だったけど、どうせなら長編で読んでみたかった。この短編の人気次第で連載化とかしないかな。それと1巻表紙担当の門地かおりさんの作品も読んでみたかった。
ラジオでGO! (1) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムKRコミックス)
 声優でパーソナリティ(兼構成作家)の沢渡ちとせ、アナウンサーの小石川沙絵、プロデューサーの風見綾子、ディレクターの相沢、ミキサー・音響技術の藤田、営業の二階堂凛がおりなすラジオ番組の制作現場を舞台にした4コマ作品。

 それほど深くラジオ番組制作の仕事について掘り下げて描いているわけではないけど、みんなで和気あいあいとした様子なのがなごみますな。それはそれとして、沙絵とフラグ立ちまくりの藤田が妬まし過ぎる。あと半歩分ほども踏み込めばこのふたりは簡単にフラグ成就しそうだけど、本誌連載の方ではどうなっているのだろう。
戦國ストレイズ 1 (ガンガンWINGコミックス)戦國ストレイズ 1 (ガンガンWINGコミックス)
七海 慎吾
スクウェア・エニックス 2008-04-26

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 剣道の強い女子高生の主人公・草薙かさねがタイムスリップして織田信長と出会って、というストーリー。物語開始時点で信長は家督を継いだばかりのころなのかな。

 ちょっと剣道が得意だからといって、戦国時代の戦場でも十分強者として活躍するのは無理があり過ぎるが、まあそのへんは漫画だからねということでスルーするところか(笑)

 絵は好みなのだけど、歴史上の人物をイケ面に置きかえながらもある程度史実を参考にした展開にした『PEACE MAKER』みたいになるのか、それとも歴史上の人物も出てくるもののほとんどオリジナルバトル漫画路線のような『龍狼伝』みたいになるのか、まだわからなくて微妙。オリジナル要素と史実のバランスを上手くとって続けてほしい。

 歴史上の信長の活躍としてはまだまだ始まったばかりだけど、どこまで描くのか気になるところ。本能寺まで続けるには時間がかかり過ぎるだろうしなあ。
そこはぼくらの問題ですから (f×COMICS)そこはぼくらの問題ですから (f×COMICS)
桂 明日香
太田出版 2006-08-24

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美形変態VS女子高生!?
愛と苦悩に満ちた爆走ハイテンション・ラブコメディ!!!!!

なぜか変態に愛されてしまうせいで受難の日々を送ってきた女子高生・ヤエコ。平穏な日々を送ろうと頑張っていたのに...超絶美形青年・六朗を変質者と間違えケガさせたことから、彼と同居し世話をするハメに。しかも、この六朗こそがロリコンの変態だった!? ドS、ロリコン、ショタコン...度を越した変態だらけの生活で、ヤエコは無事生き残れるのか!? ヤエコと六朗の攻防戦が今始まる!!

 第1話〜最終話の第7話まで収録。これ1冊で完結。

ハニカム』の桂明日香さんの作品ということで手を出してみたのだけど、この作品のギャグは好みに合わなかったな。終盤の展開もずいぶんあっさりまとまってしまって、いかにも話の都合くさく感じられたし。第3話の潔良と六郎の過去話などはけっこう気に入ったのだけど。残念。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫 (1639))
 主人公の京介は、茶髪にピアスのいわゆるイマドキの女子中学生で身内から見てもかなりの美人なのだけど兄を平気で見下しているような妹の高坂桐乃からある相談を受けたことで、その問題に振り回されることになって……というストーリー。

 少々ネタバレになるけど早い段階でわかることなのでいってしまうと妹の相談とはアニメだのエロゲーだのいわゆるアキバ系のオタク趣味を持っていること。イマドキの女子中学生なのにオタク趣味を持っているという妹のキャラのギャップと、そんな趣味をカミングアウトされて振り回される主人公の様子を楽しむ作品ですな。あるいは『乃木坂春香の秘密』の春香を刺々しい態度の実妹にした感じとでもいうとわかりやすいかも。

 なおこの作品の主人公兄妹は本気で仲が良くなくて疎遠なので、「口では悪く言うけど実は内心はお兄ちゃんのことが大好きで仕方ないツンデレな妹」などといった期待はしないこと。個人的にはこれぐらいの年齢の娘さんなら身内に対してこんな態度でもおかしくはないかといちおう許容範囲内だったけど、ひとによっては本気で苛立つかもしれない態度なのでそのへん注意が必要かも。

 文章はすっきりしていて読みやすいし、イラストもいいのだけど、ただオタク趣味を隠しているというだけで、たいして笑えるわけでも他に特徴があるわけでもなくいまいちだなあとはじめは思っていたのだけど、妹の態度にムカついたり、どーでもいいといいつつも要所要所できっちり「お兄ちゃん」している主人公が非常に好感が持てて良かった。終盤の展開もとても熱かったし。この主人公のおかげで後半評価がはね上がった。それに初めてのオフ会もなんだかんだで微笑ましくおさまるのがいいなあ。最初はただの変な奴にしか見えなかった沙織が、実はすごくいいやつでびっくり。

 それにしてもこの作品、妹との関係はわりと現実的なんだけど、幼なじみは出来過ぎではないかと。次回作は『こんな幼なじみが現実にいるわけがない』ですね。わかります(笑) まあ冗談は置いといて、あとがきからすると新シリーズとのことなので続きがありそうだけど、どう続けるのだろう? この一冊で十分きれいにまとまっていると思うのだが。あまり無理に続けて蛇足にならないよう祈りつつ、やはり次にも期待。
拝み屋横丁顛末記 (1) (ZERO-SUM COMICS)拝み屋横丁顛末記 (1) (ZERO-SUM COMICS)
宮本 福助
一迅社 2003-07-25

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 陰陽師、エクソシスト、神父、拝み屋などの怪しげな人が集う拝み屋横丁でのちょっと騒々しい日常を描いた作品。第一話〜第六話+おまけ収録。

 死者の霊とそんな彼らと関わる霊感能力の持ち主という設定を用いながら重く深刻になることなく、あくまで明るくカラッとした日常の騒動を描いていたのが楽しい作品だった。シリアスな悲劇ものやらバトルやらも嫌いじゃないけど、たまにはこういうのもいいなあ。

 拝み屋横丁の生きている人々も霊も元気で楽しそうに日々をおくっていて、こういうのを読むとなんだか安心するというか和むというかその生き方にあこがれる。第六話で出てきた吉永里加子の出番が今後どの程度あるのかが気になるところ。
据次タカシの憂鬱 (1) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムKRコミックス)据次タカシの憂鬱 (1) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムKRコミックス)
あどべんちゃら
芳文社 2008-07-28

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 22歳のニート青年・据次タカシは美少女がいっぱいのファミレスでバイトすることになって……というギャグ4コマ作品。

 タカシ本人はニート生活に満足しており、接客業のファミレスでバイトなどとんでもない! と思っていたものの、母に強制され、仕方なく言い訳程度にバイトの面接を受けてみたら何故かやたらと高く評価され採用されることに。その後も本人としてはさっさと辞めてしまいたいのに、何故か本人の望みとは反対に高く評価されてしまって苦悩することに、とそのギャップが面白い作品ですな。

 また周囲に登場人物も美少女キャラがそろっているので見ているだけで楽しめるし。しかしまったく恋愛フラグが成立しないのが少々残念。フラグが立つぐらいはあってもいいと思うのだけどなあ。
アカイロ/ロマンス―少女の鞘、少女の刃 (電撃文庫 ふ 7-16)
アカイロ/ロマンス―少女の鞘、少女の刃 (電撃文庫 ふ 7-16)

 普通の少年・霧沢景介が人間ではない『一族』の争いに巻き込まれることになって、という人外バトルもの。『レジンキャストミルク』の作者・藤原祐さんの新シリーズ。イラスト担当は今回も椋本夏夜さん。某有名同人ゲーと似たようなタイトル名だし、表紙も女の子二人という組み合わせだったので、なんとなく百合ものっぽいイメージがあったのだけど、普通に少年主人公ものでちょっと残念(笑)

 よくあるパターンの人外バトルものといった印象で、オリジナルの味つけが薄い気がして微妙だった。第一章の終りあたりが最高潮でシリーズ一発目からいきなり全開だなあと思ったのだけど、その後は勢いが落ちてしまってごく平凡な展開でしかなかったな。まあ枯葉とのちょっとしたやり取りなどは面白くて良かったのだけど。