小説☆☆☆

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君の膵臓をたべたい (双葉文庫)君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
住野 よる
双葉社 2017-04-27

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ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!
 漫画版は微妙な印象で原作はどうなのかと読んでみたけど、やはりあまりぴんとこなかった。何が問題なのかと考えてみると『主人公が特に何をするわけでもないのに魅力的な女の子から積極的に関わってきてくれる棚ボタ的恋愛描写か』と前半から中盤ぐらいまで醒めた視点で読み進めてしまったからかな。本来この前半の描写で主人公たちに引き込むべきところなのにそんなだから終盤の展開もあまり響かなかった。まあ最後まで読めばなぜ桜良が主人公に関心を持ったのか理屈の上では納得できるし、今の自分とは相性が合わない作品だったということなんだろう。こんなこともある。

4040686357今日から俺はロリのヒモ! (MF文庫J)
暁雪 へんりいだ
KADOKAWA/メディアファクトリー 2016-08-25

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なんとなく漫画家を目指している俺・天堂ハルはある日、人生これでもかってくらい勝ち組になった。なんてったって、投資で自ら稼ぐ超金持ちの美少女小学生・二条藤花が俺の漫画の大ファンで、しかもパトロンになってくれるって言うんだ! 藤花の家に住まわせてもらい、衣食住は半永久的に心配する必要がなくなった。それに作品作りの資料として、漫画もBDもフィギュアもコスプレ衣装もなんでも買い放題だし、ソシャゲも課金し放題! 資料を集めたからといって漫画が描けるとは限らないけど、これだけ理想的な環境を与えられたんだ、きっといつか良い漫画が描けるに違いない。…うん、たぶん描ける、と思うよ…? あまくて楽しい理想のヒモ生活がスタートだ!
 微妙。タイトルからこういう作風なのだとわかっていたつもりだったけどやはり一般的な道徳観からは逃れきれず、ロリの金でガチャを引いたりと自堕落な生活を送る主人公にドン引きしてしまった。百歩譲ってロリのヒモであるのはいいとしても(全然よくないけど)あれだけ尽くしてくれるファンのために漫画を描こうとしないのはどうなんだと好感が持てなかった。終盤の展開がなかったら最後まで読み心地は悪いままだっただろうな。続きはまた気が向けば。

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)
森田 季節 紅緒
SBクリエイティブ 2017-01-13

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 とにかくひたすらイージーモードといった印象の作品。チートものが多いなろうでもここまでイージーモードなのはめずらしい気が。しかし半端にカッコつけてシリアスぶった展開をされるよりも、ここまで徹底してゆるい作風の方がかえって受け入れやすくて良かった。反面、あまりにゆるい展開なのでワクワクドキドキ感も薄く、物語にそれほど引き込まれなかった。あと後半になると結局高レベルをいいことにバトルしたりと、力を濫用するようになったのもマイナス印象。

この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-10-30

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 あと二冊あるとは思えないほど大きく話が動いてびっくり。あと一冊で終わってもおかしくなさそうな流れに思えるのだけど、二年目の秋冬は何があるのだろう。

この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-05-30

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 一年目の終わりということで、この作品は基本的にそれほど大きな事件は起こらないけど、それでも時の移り変わりを感じさせる巻だった。この流れを受けて二年目はどうなるか楽しみ。あとがきはこのシリーズがどうなったかわかっている今の時点で読むとなんだか複雑な気分になるな。もし三巻で完結させなければならかったらどういう展開になっていたのだろう。

この恋と、その未来。 -一年目 夏秋- (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 -一年目 夏秋- (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2014-11-29

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 一巻を読んだときに予感した通りやはり四郎の切ない気持ちとやらに共感できなくて微妙。それと四郎の家族との関係が笑えない。姉たちの四郎への仕打ちって軽い虐待レベルなのではという気が。家族なんだし身内以外にはわからない距離感というのもあるだろうけど、加害者側にどれだけ悪意が無かろうと被害者側はつらい思いをしていることにかわりはないわけで。あと読点がやたらと多い文章が少々苦手。最後に話が動いたけど四郎の恋がどうこうよりも未来と今回登場のあの人物の関係がどうなるか気になる。

勇者のクズ1 (カドカワBOOKS)勇者のクズ1 (カドカワBOOKS)
ロケット商会 草河 遊也
KADOKAWA 2016-12-24

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「勇者なんて、最低のクズがやる商売だ」
 改造手術を受けたヤクザが魔王となり、それを狩る職業が勇者として合法化した現代。金に困り勇者志願の女子高生3人の家庭教師となったチンピラ勇者ヤシロは、魔王の事務所へのカチコミ、勇者養成学校への不法侵入、死んだ勇者の遺品漁りなど落ちこぼれの少女たちを『指導』するうち、身体強化薬《E3》を巡る陰謀に巻き込まれ――!? 第1回カクヨムWeb小説コンテスト現代アクション部門大賞作!
 こんなタイトルだけど現代異能バトル師弟もの。異能もあるけどわりと接近戦も重要で、そのへんの駆け引きや剣を使った接近戦の描写は読みごたえがあって良かった。しかし中盤ぐらいになると少々だれた。また押しかけ弟子の三人娘に魅力が感じられなくてつらかった。途中からこれはこれでいいかもと印象が持ち直したけど、でもそうなると今度はよくある教え子の少女たちから好意を向けられる師匠役の主人公という図式になってしまってそれはそれでどうなんだという気も。

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)
宮澤 伊織 shirakaba
早川書房 2017-02-23

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仁科鳥子と出逢ったのは〈裏側〉で“あれ”を目にして死にかけていたときだった――その日を境にくたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など、実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を捜すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる――気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル!
 元ネタのネット怪談を知っていれいばもうちょっと違った印象になったのかもしれないけど全然知らなかったので、わけのわからない状況でわけのわからんことになる物語という印象だった。本来そういう作風は苦手なんだけど、最後までそれなりについていけたのは主に主役二人のやりとりが楽しめたからかな。しかし主役二人の軽いやりとりとは裏腹に相当ヤバそうな状況で気軽に楽しみやすいとは言いがたい感じ。あとこういう怪談的作風で銃器で危機を乗り越えるというのはめずらしい気が。作者の趣味なんだろうか。

おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱 (講談社タイガ)おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱 (講談社タイガ)
オキシ タケヒコ
講談社 2017-02-21

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「ひさしや、ミミズク」今日も座敷牢の暗がりでツナは微笑む。山中の屋敷に住まう下半身不随の女の子が、ぼくの秘密の友達だ。彼女と会うには奇妙な条件があった。「怖い話」を聞かせるというその求めに応じるため、ぼくはもう十年、怪談蒐集に励んでいるのだが……。ツナとぼく、夢と現、彼岸と此岸が恐怖によって繋がるとき、驚天動地のビジョンがせかいを変容させる――。
 微妙。ホラーでSFでボーイ・ミーツ・ガールな作品と聞いたので読んでみたけど7~8割がホラーな印象で、たしかにSFやボーイ・ミーツ・ガール要素もないわけではないものの圧倒的にホラー成分が占める割合が高くて、ホラーが好みではない自分にはかなり後の方になるまで楽しめなかった。終盤になってようやくSF色が強くなり、最後はボーイ・ミーツ・ガールとしてきれいにまとまっていたので印象は持ち直したけど、逆に前半~中盤のホラー展開が気に入ったという読者だと後半の展開は好みに合わない人もいるのではないかと。

長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本 (宝島社文庫)長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本 (宝島社文庫)
江本 マシメサ
宝島社 2017-04-06

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長崎の女子大学に入学した東京出身の乙女は、オランダ坂の外れに一軒の洋館カフェを見つけ、バイトをすることに。クラシカルで雰囲気たっぷりのカフェのメニューは、一日一品のデザートセットのみ。不機嫌顔のイケメンオーナーは、本業不明でやる気ゼロ。その上、雨降る夜にしか開店しないという謎システム。乙女は怪しすぎるバイトをやめようかと思うが、提供される極上スイーツに攻略され、徐々にカフェと長崎の歴史に夢中になって……。
 グルメうんちくはさすがに豊富だったけど基本的に洋館カフェが舞台の中心なので長崎紹介ものとしては思ったほどではなかった。主人公が内向的でうじうじしたタイプではないかと心配だったけど、意外と神経図太くてさっぱりした性格だったのは好印象。ベタな少女漫画みたいな恋愛描写はちょっと好みじゃなかったけどそのへんは好みの問題でこれはこれでありかと。総じて普通。深い満足感はないけど軽い読み物としては悪くなかったというところ。

デスマーチからはじまる異世界狂想曲10 (カドカワBOOKS)デスマーチからはじまる異世界狂想曲10 (カドカワBOOKS)
愛七 ひろ shri
KADOKAWA 2017-04-10

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 迷宮都市編前編といった感じ。次へのつなぎのおもむきが強く、終盤が小物のたくらみを打破するだけでいまいち盛り上がらなかった。

最強喰いのダークヒーロー 3 (GA文庫)最強喰いのダークヒーロー 3 (GA文庫)
望 公太 へいろー
SBクリエイティブ 2017-03-14

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 表紙とあらすじからして今回は檸檬子メイン回かと思ったけどそうでもなかったな。話の流れからして檸檬子の掘り下げはむしろ次回以降が本番になりそうな感じ。今回はバトルが少なめでもの足りなかった。次はバトルばっかりになる予定だそうだけど、それはそれでだれてしまうのではという心配が。あと3巻目ということで新鮮味が薄れてきたからか、地の文のカッコつけたような言い回しが気になるようになってきた。