小説☆☆☆

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スーパーカブ2 (角川スニーカー文庫)スーパーカブ2 (角川スニーカー文庫)
トネ・コーケン 博
KADOKAWA 2017-10-01

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 なんだか小熊がえらくハードボイルドな言動になっていてびっくり。一巻でもその片鱗は見られたけど、これほどではなかったと思うのだが。そしてそれにともなって上から目線というか他の価値観をバカにするようなところが見られるようになったのが残念。ストーリー的には最後はきれいにまとまっていい話だったけど、今回はそういうマイナス点があったため微妙な印象だった。

いつかのレクイエム case.1 少女陰陽師とサウル王の箱 (GA文庫)いつかのレクイエム case.1 少女陰陽師とサウル王の箱 (GA文庫)
嬉野 秋彦 POKImari
SBクリエイティブ 2017-11-13

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 普通。ほんとこの作者は昔から芸風が変わらないな。良く言えば安定している、悪く言えば進歩も目新しさもない。ひよりの陰陽術は別作『シャイニングウィザード』で出てきた某人物と同じ流派だけど、ということはあっちの登場人物がこちらにもゲストで出てきたりするのだろうか。まあまずはどれぐらい続けられるかだろうけど。

神様ゲーム (講談社文庫)神様ゲーム (講談社文庫)
麻耶雄嵩
講談社 2015-07-15

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 最後のオチがよくわからん。どういうこと? と気になって読了後ネットで調べてみたら読者の間でも意見が分かれているようで。こういう最後まで読んでも真相がはっきりしない作品は苦手だな。そして子ども向けのミステリをという企画の作品のはずなのに救いようのない内容だこと。とはいえ、これはこれでアリと思うわ。子ども向けだからといっていかにもおきれいな、明るく前向きなものばかりというのもどうかと思うし。でもそれはそれとして、個人的にはこういう内容はやはり苦手。そんな作品だった。

ガンズ・アンド・マジック ―黒き鎧と幼き女王― (電撃文庫)ガンズ・アンド・マジック ―黒き鎧と幼き女王― (電撃文庫)
長田 信織 ネコメガネ
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2014-12-18

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 微妙。『数字で救う! 弱小国家』が良かったので同じ作者の作品をとさかのぼって読んでみたけど、『数字で~』ほど引き込まれなかった。何故だろう。中盤が状況を説明して移動しているだけで少々だれたからかな。主人公と相棒のAIのやりとりは面白いし、ヒロインの女王も可愛く、それでいて人の上に立つ者の気概も持ち合わせていて好感が持てるし、その他の登場人物もしっかり描写できていて、全体的には悪くない、というかむしろまあまあいい出来の作品だったと思うのだけどな。

異世界詐欺師のなんちゃって経営術【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)異世界詐欺師のなんちゃって経営術【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
宮地 拓海 ファルまろ
KADOKAWA / 角川書店 2016-04-30

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 微妙。主人公が本来36歳という年齢のはずのわりには言動がやたらと子どもっぽくてげんなり。そりゃ歳をとっても子どもっぽい言動の大人だっているし、肉体年齢に精神が引っぱられたとかそんなふうにこじつけて考えることもできるけどさ。初対面の人間、まだ知り合って間もない相手に対してやたらと失礼な態度をとったりするのもどうなんだという気が。そんな人間が優秀な詐欺師という設定にはなはだ違和感が。もっともあとがきからすると詐欺師の策略描写に主題を置いているわけではないようで、なるほどだからこんな詐欺師らしくない主人公像なのかと納得だった。

虹果て村の秘密 (講談社文庫)虹果て村の秘密 (講談社文庫)
有栖川有栖
講談社 2013-08-09

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 微妙。事件のなぞも、真相も、犯人の動機も、舞台設定もはっきり言って地味。読んでいてわくわくどきどきしなかった。文庫版あとがきによると作者としては<斬新なミステリ>ではなく密室殺人や犯人探しに興味を絞った<古典的な本格ミステリ>が好きなのでこういうのを書いたそうだけど、それにしたってもうちょっと派手な展開にできなかったのだろうか。もともとは子ども向けのジュブナイル・ミステリだったそうだから控えめにし過ぎたのかね。全体的に優等生的なんだけどおとなしくまとまり過ぎていてもの足りない感じ。

マジックユーザー  TRPGで育てた魔法使いは異世界でも最強だった。マジックユーザー TRPGで育てた魔法使いは異世界でも最強だった。
三河 宗平 Ryota-H
幻冬舎コミックス 2017-03-24

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 微妙。使う呪文は前もってチャージしておかなければならない、チャージした呪文は使用すると消えてしまってまたチャージしなければならない、どんな呪文も使うには10秒かかる、チートキャラだけどあくまで魔術師キャラなので肉体的には貧弱、という制限があるのでもっとじっくり考えて機転をきかせて困難を乗り越える作品かと思っていたら、ぽんぽん無雑作に呪文使いまくりの魔法無双もので期待したのと違っていた。またあとがきによると強大な力を持っているけど普通のおっさんが悪戦苦闘するというのが売りのようだけど、残念ながら自分にはよくあるテンプレ展開、テンプレ主人公像としか感じられなかった。

法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
川瀬七緒
講談社 2014-08-12

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 あらすじからしててっきり虫に関する知識によってずばずばと事件を解決に導いていくのかと思ったら全然そんなことなく少しずつしか進展がなくてじれったいし(調査なんてそんなものだと言われればその通りだろうけど、娯楽作品なんだからもっとはっきりとした見せ場がほしかった)、昆虫博士の女性学者の出番も思ったよりも少なく半分はただの刑事の事件捜査ものだった。ただ、その刑事パートが普通に面白かった。下手すりゃ昆虫学者パートよりももっと刑事パートを増やしてくれというぐらい。なので全体的には意外と楽しめたのだけど、でもやはり期待してたのとはちょっと方向性が違うしなあ……と微妙な印象。

ソウナンですか?(1) (ヤングマガジンコミックス)ソウナンですか?(1) (ヤングマガジンコミックス)
岡本健太郎 さがら梨々
講談社 2017-08-04

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 美少女四人遭難サバイバルもの。サバイバルうんちく満載なのはけっこうだけど、やはり現実的には生き残れる気がしないな。

異世界修学旅行 (ガガガ文庫)異世界修学旅行 (ガガガ文庫)
岡本タクヤ しらび
小学館 2015-10-25

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 王女プリシラとの軽~いノリのやりとりは面白かったけど、中盤ぐらいまではのんびりだらだらやっているだけでもの足りなかった。旅に出てゴブリン騒動をなんとかするあたりから普通に楽しめた。ようするに話が動き始めるのが遅い。総合的な満足度は並。

楊家将〈上〉 (PHP文庫)楊家将〈上〉 (PHP文庫)
北方 謙三
PHP研究所 2006-07-04

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 微妙。攻めた、攻められた、調練した、の繰り返しで人間ドラマ部分が弱い気が。そのへんは下巻に期待かね。息子が七人もいるということでおぼえにくそうだと思ったら、二郎、三郎、四郎……とやたらとわかりやすい書き方をしてくれていたのは助かった。

梟の城 (新潮文庫)梟の城 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社 1965-05-04

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 微妙。忍者として冷徹な仕事人の生き様を描いた作品なのかと思ったら、女に惑わされたり、気まぐれで機会を逃したり、やたらと人間臭くて、読む前に想像していたのとはだいぶ方向性が違っていた。結末もてっきり同郷の伊賀者同士の優れた術者の対決になるのかと思っていたらまさかこういう幕引きになるとは。あと言葉づかいが古くてなじみづらい部分が多かった。そんなふうに不満点がありつつも読んでいるあいだはけっこう楽しめたのだけど、振り返って客観的に見てみるとやはり微妙かなという印象に。