小説☆☆☆☆

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ナイツ&マジック 8 (ヒーロー文庫)ナイツ&マジック 8 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢 黒銀
主婦の友社 2017-09-30

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 前々巻でイカルガが大破して、てっきり強化版新型機登場かと思ったらちょっとオプションがくっついたぐらいの変化しかなかったのが残念。それに大森海編とりあえずの一区切りのわりには終盤がいまいち盛り上がり切らなかった気が。次からの新展開はどんな話になるのだろう。

29とJK3 ~社畜のいやしはJK~ (GA文庫)29とJK3 ~社畜のいやしはJK~ (GA文庫)
裕時 悠示 Yan-Yam
SBクリエイティブ 2017-09-14

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「先輩の妹さんって、すごく可愛いんですね」
 29歳社畜、槍羽鋭二。後輩の渡良瀬が目撃した「妹」というのは交際中のJK・花恋のことだった!
 花恋を妹として、会社の草野球に呼ぶハメになる槍羽だが、そこに元カノや妹(真)もやってきて……!?
 そして正月。槍羽は帰省して同窓会に出席する。目的は、昔の親友と会うため。11年ぶりの再会となるはずが、元カノ・沙樹と花恋の出会いにより、それは奇妙な方向へ進む。
 語られる槍羽の少年時代。沙樹と、親友と、三人で駆け抜けた胸躍る冒険とほろ苦い挫折。この再会は、今の槍羽と花恋に何をもたらす?
“禁断の”年の差ラブコメ第3弾!
 今までは一冊でひとつの大きなエピソードを扱って区切りがついていたのに対し、今回は接待野球編と年末帰省編の中編二本収録、しかも後半は明らかに次巻以降へのつなぎといった感じ。その分、お仕事描写はほとんど無く花恋の小説修行もあまり進展が無かったのが少々もの足りなく感じられるかも。いつもいつも大騒動を切り抜けてばかりだと疲れるし、個人的にはこういう巻もありだと思うが。しかしこうして見るとJKはメイン、幼なじみは今回重要な立ち位置になったのに対し、後輩ちゃんは水増しヒロインでしかないな。今後後輩も重要な役どころになる流れはくるのだろうか。

シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (講談社文庫)シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (講談社文庫)
松岡 圭祐
講談社 2017-06-15

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シャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ。いかに彼は目撃者のいないライヘンバッハの滝で、モリアーティ教授に対する正当防衛を立証し、社会復帰しえたのか。日本で実際に起きた大津事件の謎に挑み、伊藤博文と逢着する。聖典のあらゆる矛盾が解消され論証される、二十世紀以来最高のホームズ物語。
 まあまあ。意図せずとはいえモリアーティを死なせてしまったことの是非に思い悩む様子が描かれていたり、マイクロフトとの兄弟関係を掘り下げたり、史実の大事件を上手く物語にからめていたりと面白かった。ただ、犯人が企みをべらべらと得意げに話す場面などもあったのは興ざめだった。あと伊藤博文についてはさすがに名前ぐらいは知っていたもののどういう人物かくわしくは知らなかったけど、とりあえず女性関係に大いに問題ありな人物だったのはよくわかった。

楊家将(ようかしょう)(下)楊家将(ようかしょう)(下)
北方 謙三
PHP研究所 2013-03-08

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 上巻と同じく、攻めた、攻められた、調練したの繰り返しでいまいち地味な印象だったけど、なんだかんだで楽しめた。しかし七人の息子は、二郎、三郎、五郎はいまいち影が薄かった気が。長男(延平)、四郎、六郎、七郎はそれぞれ目立っていたのに。特に意味ありげなフラグが立っていた四郎がどうなるかが一番気になっていたのだけど続編に丸投げなのか。七郎も上巻の冒頭で目立っていたわりにはその後は四郎や六郎ほどにはパッとしなかったな。とりあえずここで一区切り付いたけど、これが続編でどうなるか気になる。

ロード・エルメロイII世の事件簿6 case.アトラスの契約(上)【書籍】ロード・エルメロイII世の事件簿6 case.アトラスの契約(上)【書籍】
TYPE-MOONBOOKS 2017-08-13

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『月姫』はそんなにくわしくないので中盤のゲストよりもどちらかというと終盤のゲストの方が衝撃的だった。まさかこんな人物がこんなところで出てくるとは。できれば下巻では深く掘り下げてほしいのだけど、おそらくちょっとした顔見せ止まりなんだろうなという予感。

りゅうおうのおしごと! 6 (GA文庫)りゅうおうのおしごと! 6 (GA文庫)
白鳥 士郎 しらび
SBクリエイティブ 2017-07-14

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(以下ネタバレ)

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冴えない彼女の育てかた Girls Side3 (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた Girls Side3 (ファンタジア文庫)
丸戸 史明 深崎 暮人
KADOKAWA 2017-06-20

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 GS第3弾、またの名を本編12巻裏サイド編といった感じ。しかし後半の合宿の女子会的なノリはいかにもガールズサイドというタイトルにふさわしい雰囲気だった。全体的にはいかにも「ああ、終わりが目前なんだな……」という印象。主人公ががんばって事態を動かすのではなく、仲間の少女たちが互いに関わり合って事態を動かしてしまうのがギャルゲーとの大きな違いか。このシリーズは今までなぜ恵が倫也に惹かれることになったのかずっと疑問だったのだけど、今回語られた内容からするとなんとなくフィーリングが合った以上のものは無いということかね。

白翼のポラリス (講談社ラノベ文庫)白翼のポラリス (講談社ラノベ文庫)
阿部 藍樹 やすも
講談社 2017-03-31

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どこまでも続く空と海。はるか昔に陸地のほとんどを失った蒼き世界、ノア。人々は、いくつかの巨大な船に都市国家を作り、わずかな資源を争って暮らしていた。飛行機乗りの少年・シエルは、そんな“船国”を行き来し、荷物を運ぶ“スワロー”。愛機は父の遺した白い水上機“ポラリス”。空を飛ぶことにしか生きる意味を見出せず、他人との関わりに息苦しさを感じていた彼は、ある日無人島に流れ着いた少女・ステラを助ける。素性も目的も、何も語らない彼女の依頼で、シエルはステラを乗せて飛び立つことに。その先には、世界の危機と巨大な陰謀が待ち受けていた――。紺碧を裂いて白翼が駆ける。あの空みたいに美しい、戦闘機ファンタジー。
 まあまあかな。最初は空と海に包まれた舞台描写がきれいで空を飛ぶ場面も爽快感と迫力があってとてもいい雰囲気に感じられたのだけど、主人公とヒロインが子どもっぽいところがあって、その成長を描いているのはわかるのだけど、考えの甘いきれいごとが多かったり、またそのきれいごとがまかり通ってしまうご都合主義的に感じられる部分が後半では目立って気になった。これ一冊では消化し切れていない設定があったのも気になるところ。《佳作》受賞なのも納得といった感じ。

黙示録 下 (角川文庫)黙示録 下 (角川文庫)
池上 永一
KADOKAWA 2017-05-25

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 面白かったことは面白かったけど、冷静になって振り返ってみると不満点もけっこう見つかって手放しではほめられない、そんな感じの作品だった。主人公がクズで不快な場面がしばしばあったとか、太陽しろの対となる月しろを目指す物語というわりには太陽しろは影が薄いのはどうなのかとか、聖之介は面白い人物だったけど出てきた意味は薄いとか、終盤になると気がどうたら神がなんたらと宗教くさい雰囲気になったのがちょっと好みに合わなかったとか。ただ、そういったマイナス面を差し引いてもなんだかんだで波乱万丈の展開は面白かったし読んでみて良かったと思う。

黙示録 上 (角川文庫)黙示録 上 (角川文庫)
池上 永一
KADOKAWA 2017-05-25

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1712年、琉球王に第13代尚敬王が即位した。国師の蔡温は国を繁栄させるため、王の身代わりとなる存在「月しろ」を探し始めた。一方、貧しさから盗みを働く蘇了泉は、王宮を追われた舞踊家・石羅吾に踊りの天賦の才を見出される。病気の母親を救うため、謝恩使の楽童子として江戸に上ることを決めた了泉。だが船中には、もうひとりの天才美少年・雲胡が同乗していた……。将軍に拝謁すべく、2人の舞踊家が鎬を削る!
 まあまあ。『テンペスト』の作者のあたらしい琉球歴史長編ものということで読んでみた。最初は主人公の了泉にあまり魅力が感じられず、また苦しい状況が長々と続いて素直に話に入っていきづらかったが、読み進めていくうちに了泉も含めて登場人物たちの、決してきれいなところばかりでなく野心やろくでもない欲望を持っていたりもするものの活力にあふれた様子に好感が持てるようになってきて楽しめた。とりあえずこの上巻でひとつ大きな区切りがつくのだけど、下巻でここから話はどう動いていくのだろう。

緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)
高橋 祐一 岩本 ゼロゴ
KADOKAWA 2017-05-01

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かつての栄光を失い、虚栄と退廃に堕ちた6世紀の東ローマ帝国。国の危機を憂う生真面目な騎士ベリスが出会ったのは、世の全てに退屈する型破りな書記官プロックスだった。正反対な性格ながらも互いの才覚を認め合う二人は、東より迫るペルシャ軍との最前線アルメニアへ。敗色濃厚な戦況下、プロックスの奇策が、若きペルシャの雄ホスローを迎え撃つ! 帝国復興のため激動の戦場を駆け抜けた、稀代の名将と天才軍師の戦記物語。
 まあまあ。ライトノベルで戦記ものはさほどめずらしくないけど、ここまで史実をベースにした作品はめずらしい気が。そのおかげで、地理、社会制度、軍事組織、風習といった世界観に非常に厚みがあって読みごたえがあって良かった。主要登場人物の中に何人か美少女、美女もいたり、魔剣や魔術といったほんのりファンタジー要素も入っていたりと(あくまでほんのり程度で)、ライトノベルらしい作風に上手く落とし込んでいるのも好印象。

 ただ、まだ一巻目だからか今回は顔見せ編といった感じで、戦いで大活躍! というには少々地味かなと。また地名や登場人物の名前が少々おぼえにくかった。作者の納得のいく結末まで書ければいいけど、この手の作品は地味に埋もれてしまうことも少なくないのでどこまで続けられるか心配。

この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2016-05-30

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 なるほどこういう流れになるのか。前巻を読み終わったときはあと二冊も何やるのだろうと思ったけど、こうして読んでみるとなるほどたしかに今回の話も必要だわ。そしてちゃんと六巻目も出てくれて本当に良かった。四郎と未来の物語という点ではいちおう今回の話で一区切りついているともいえるけど、やはりもうちょっとこのあとの描写がほしいし。というわけで六巻目でこの物語にどう幕を下ろすのか期待。

(以下ネタバレ)

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