小説☆☆☆☆☆

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平浦ファミリズム (ガガガ文庫)平浦ファミリズム (ガガガ文庫)
遍柳一 さかもと侑
小学館 2017-07-24

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五年前、ベンチャー企業の社長である母を亡くした平浦一慶。残されたのは、喧嘩っ早いトランスジェンダーの姉、オタクで引き籠りの妹、コミュ障でフリーターの父だった。かくいう一慶も、高校にもろくに通わず、母譲りの技術者としての才能を活かし、一人アプリ開発に精を出す日々を送っていた。穏やかな家庭での日常。退屈な学校生活。そんな現状を良しとしていた一慶だったが、たったひとつの事件をきっかけにして、事態は徐々に、彼の望まぬ方へと向かっていくこととなる……。第11回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作品。
 面白かった。家族ドラマものは苦手だけど評判がいいので読んでみたら、心配したようなべたべたしたお涙頂戴路線ではなく、文章がなじみやすくて良かった。終盤に大事件が起きるのが個人的にはちょっと不満かな。こんな大事件でもないと変われないといわれている気がしてしまって。個人的には日常のちょっとしたことの積み重ねの延長で変わっていく方が好み。そういう意味では一之瀬の話が良かった。とはいえそのへんは個人の好みの問題で全体的には十分満足。

この素晴らしい世界に祝福を!12 女騎士のララバイ (角川スニーカー文庫)<この素晴らしい世界に祝福を!12 女騎士のララバイ (角川スニーカー文庫)
暁 なつめ 三嶋 くろね
KADOKAWA 2017-08-01

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 ダクネス当番巻。今さらだけどこの作品ってなろう作品ではおなじみのハーレム環境が当たり前のように許される世界観じゃないことにちょっとびっくり。そのためちょっと切ない場面も。まあこの作品のことだからそんな雰囲気はそれほど長続きしないし安心して読めるのだけど。そのへんを突き詰めるとどちらかが泣かなければならなくなってしまうので、ラブコメ展開としてはこのへんが限界かな。アクアが前面に出てきてからが本番という展開がどうなるか気になる。

魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>17 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>17 (MF文庫J)
川口 士 よし☆ヲ
KADOKAWA 2017-07-25

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(以下ネタバレ)

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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 15 (MFブックス)無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 15 (MFブックス)
理不尽な孫の手 シロタカ
KADOKAWA 2017-07-25

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 前半は重い雰囲気でつらかったが後半は肩の荷が下りた感じというか気軽に楽しめて良かった。シリアス展開も嫌いじゃないけど、それがずっと続くのは疲れるしね。やはり緩急があった方がいい。エリスがついに本編に復帰。こうしてイラストで見ると作中の描写通りカッコいい美人になったなあ。しかし本編不在期間が長かったのでエリスとルーデウスとのやりとりってこんな感じだったっけとちょっと戸惑いが。ラプラスに関する設定も明かされたけどずいぶんややこしいことになってんのね。『鬼畜王ランス』の某キャラを思い出す。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXII (電撃文庫)ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXII (電撃文庫)
宇野 朴人 竜徹
KADOKAWA 2017-07-07

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(以下ネタバレ)

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徒然チルドレン(8) (週刊少年マガジンコミックス)徒然チルドレン(8) (週刊少年マガジンコミックス)
若林稔弥
講談社 2017-06-16

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 体育祭、修学旅行と大きなイベント続きな巻。そのせいかいつもよりも青春度が高かった気が。でもその分、一部の登場人物たちは出番がなくなっていたのは残念。まあもともと毎回全登場人物がまんべんなく出てきているわけではないけどさ。

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.3 (電撃文庫)ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.3 (電撃文庫)
聴猫 芝居 Hisasi
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-02-08

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 ネットゲーあるある要素をちりばめて、作中季節の夏らしいイベントをこなして、垢ハックという問題を消化して、主人公とヒロインの関係も動かすというとてもよくできた内容で今回も安定して楽しめた。合宿中の行動は猫姫さんよりもルシアンたちの行動パターンの方が共感できるわ。

空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 (文春文庫)空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 (文春文庫)
阿部 智里
文藝春秋 2017-06-08

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 面白かった。今回は舞台が舞台だけあって学園ものみたいな雰囲気……と思っていたら、シリーズ全体に関わる重要な情報が出てきて、猿の問題も進んでと、学園もの的な登場人物同士の交流と大きく話が動く心地よさの両方が味わえた巻だった。次の巻でも大きなサプライズがあるようだし、次の次の巻の予定もちゃんと動いているようで、続きも楽しみ。

ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家 (ファンタジア文庫)ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家 (ファンタジア文庫)
望 公太 しらび
KADOKAWA 2017-06-20

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 面白かった。前回のラストのアレの影響で一気にラブコメとしてニヤニヤ度が増しつつ、今回のテーマは『打ち切り』ということでライトノベル作家ものとして重いネタも扱っていて、どちらの要素もとても読みごたえがあった。そして今回のラストのアレからすると続きはありそうに思えるけど、この作品はどうなるだろう。個人的には続いてほしい。

項羽と劉邦〈下〉 (新潮文庫)項羽と劉邦〈下〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社 1984-09-27

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 最終巻。もうちょっと先まで読みたかった気もするが『項羽と劉邦』という題を考えればここで終わるのがもっともか。この最終巻の中で何人かの登場人物のその後にも触れられているしな。項羽は終盤近くまで優勢でこれでなぜ負けることになったのか首をひねりたくなる。周囲の人材を(身内以外は)大切にしなかったとか、補給を重視しなかったとか、いろいろもっともらしい要素があるのもわかるけど、そのことを踏まえてもあとほんのちょっと天秤の傾きが違えば天下を治めたのは項羽だったろうに。もっとも項羽が天下をとってもその治世はあまり長続きしなかっただろうけど、それを言えば劉邦の漢だってこの直後にもいろいろごたごたがあるわけだしなあ。

兼業作家、八乙女累は充実している (メディアワークス文庫)兼業作家、八乙女累は充実している (メディアワークス文庫)
夏海 公司
KADOKAWA 2017-05-25

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 突然の婚約破棄に昇進取り消し。完璧な人生を送っていたはずの大手通信会社営業職、八乙女累は人生のどん底に沈んでいた。そんな彼女に、小説新人賞受賞の吉報が!
 夢の作家生活がスタート!? と思いきや、待ち受けていたのはイケメン鬼編集の手厳しいダメ出しに山積みの本業タスク、そして容赦なく迫り来る締切だった! 覆面ベストセラー作家、索太郎の助言ももらいながら、どうにかOLと作家業の両立を目指す累だったが!? 兼業作家の泣き笑いを描く業界お仕事小説!
 さすが『なれる!SE』の作者のあらたなお仕事小説、それも職業・作家ものだけあって面白かった。最近はこの手の作家ものはめずらしくないけど、この作品の最大の特徴は「兼業作家もの」であること。わかっていたつもりだけど兼業作家ってマジ大変そうだわ。そりゃ本業だけでもぶっ倒れそうなほど忙しいのにこんな作家としての作業のあれこれもやることになったら大変どころの騒ぎじゃないよな。世の中の兼業作家さんはよく時間を捻出できるもんだ。今回はデビュー作を出すのにこぎつけたところまでで本格的な兼業生活はまだこれからなので続編もあってほしい。

妹さえいればいい。 7 (ガガガ文庫)妹さえいればいい。 7 (ガガガ文庫)
平坂 読
小学館 2017-05-18

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 今回は伊月たちよりも表紙の人物たちのエピソードが印象的。よりにもよってアニメ化発表帯がついているこの巻でこういう内容とは……。アニメ化発表にあわせてこういう内容にしたのではなくシリーズ開始当初からこういう設定だったみたいだしなあ。ラブコメとしてはある意味いきつくとこまでいっちゃったわけだけど、今後どう話を展開していくのだろう。とりあえず大きな消化すべき点としては「千尋の正体バレ」「伊月の作品のアニメ化はどうなるか」かね。