個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり

キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)
岩沢 藍 Mika Pikazo
KADOKAWA 2017-03-10

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 女児向けアイドルアーケードゲーム「キラプリ」に情熱を注ぐ、高校生・黒崎翔吾。親子連れに白い目を向けられながらも、彼が努力の末に勝ち取った地元トップランカーの座は、突如現れた小学生・新島千鶴に奪われてしまう。
「俺の庭を荒らしやがって」
「なにか文句ある?」
 田舎のスーパーのゲームコーナーに設置された、一台の「キラプリ」筐体のプレイ権を賭けて対立する翔吾と千鶴。そんな二人に最大の試練が。今度のイベントは「おともだち」が鍵を握る……!?
 クリスマス限定アイテムを巡って巻き起こる俺と幼女先輩の激レアラブコメ!
 第23回電撃小説大賞《銀賞》受賞作!!
 微妙。格闘やシューティングなどのゲームを題材にした作品は読んだことあるけど、女児向けアイドルゲームが題材というのは目新しくて今まで知らなかったけどこんな感じなのかとわかって面白かった。またあまり一般的な高校生男子が夢中になるものではないとされる趣味だからこそ、そういう周囲に理解されないものに熱中することの苦悩が描かれ、是非を問う内容になっているのも良かった。しかしそれがテーマというほど深く掘り下げられていなかったのが残念。またゲームプレイのマナーの悪さなどちょこちょこひっかかる部分が出てきて素直に楽しみ切れなかった。

賭博師は祈らない (電撃文庫)賭博師は祈らない (電撃文庫)
周藤 蓮 ニリツ
KADOKAWA 2017-03-10

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 十八世紀末、ロンドン。
 賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。
 ――それは、奴隷の少女だった。
 喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。
 そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いならも、二人は次第に想いを通わせていくが……。
 やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。
 第23回電撃小説大賞《金賞》受賞作!
 面白かった。金賞受賞作とのことだけど、こっちも大賞で良かったのではと思えるほどの完成度の高さだった。浮ついたところのないしっかりと地に足のついた文章、展開、人物描写で、難点といえばライトノベルとしては少々ハデさに欠けるところぐらいか。主人公の口癖が「どうでもいい」なのでいい加減で虚無的な人間かと思えば、その口癖も不安定な生き方である賭博師をやめない理由もちゃんとあって好感を持てるのがいいね。数少ない友人のジョンもいい味出してた。

雨天の盆栽 1 (マッグガーデンコミックス Beat’sシリーズ)雨天の盆栽 1 (マッグガーデンコミックス Beat’sシリーズ)
つるかめ
マッグガーデン 2017-02-14

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 女子高生盆栽もの。盆栽が題材というだけでもめずらしいけど、たまにファンタジーっぽい演出が入るのが少々戸惑った。盆栽うんちくは興味深かったけど終盤のエピソードを読んでやはり植物を育てるのは(植物に限ったことじゃないけど)面倒だなという気も。それとそれまで嘘をついたりしてまわりに合わせがちだった楓が雨天に出会ってから急に猪突猛進系に変わるのも違和感が。

ゴールデンカムイ 10 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 10 (ヤングジャンプコミックス)
野田 サトル
集英社 2017-03-17

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 白石奪還編。と言いつつ難しそうだったらあきらめようとするそのドライさがさすが(笑) グルメ描写は少なかったけど、北海道の雄大な自然描写と歴史ネタが多めの巻だった。占い師ねーちゃんには不穏なフラグが立ったけど、いまだに素性と目的が不明なままなんだよな。どういう立ち位置の人物なんだろう。

姉のおなかをふくらませるのは僕 1 (ヤングチャンピオン・コミックス)姉のおなかをふくらませるのは僕 1 (ヤングチャンピオン・コミックス)
恩田チロ 坂井音太
秋田書店 2015-06-19

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 まあまあ。こんなタイトルだからてっきり生活力のない姉と、そんな姉を支えるしっかり者の弟という構図なのかと思ったら、姉の方も普通に料理ができてびっくり。しかし料理がどうのこうのというよりもちょっと変わった日常もの的な良さだった。姉と弟それぞれの学校生活の描写なども面白かったし。

お前ら全員めんどくさい!(6)お前ら全員めんどくさい!(6) (メテオCOMICS)
TOBI
ほるぷ出版 2017-02-08

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 一宮にちゃんと対応してクニヒコ先生いいとこ見せた。今回表紙の栗原は気が多いのが難点だけど、自分の欲求に正直なところが好感が持てていいね。決して空気が読めないタイプでもないし。委員長は常識人な分、いまだに出遅れ気味な印象。ここから挽回できるのか。さらにお姉ちゃんの方は妹ラブなんでいまだにヒロインに数えていいかわからないぐらいだけど、この子もどこかで確変がくるのかね。そういう安定パターンに入った日常を揺るがすための最後のあの展開なのか。続きが楽しみ。

からかい上手の高木さん(5) (ゲッサン少年サンデーコミックス)からかい上手の高木さん(5) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
山本崇一朗
小学館 2017-02-10

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 なんといっても巻頭の一話目の話が衝撃的なんだけど、ちょっと話の持っていき方が強引かなという気も。どちらかというと巻末のクリティカルの話が今までにないパターンで良かった。こんなふうに今までとは違った話も出てくるようになってきたわけだけど、最終的にどうまとめるのだろう。

冴えない彼女の育てかた 12 (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた 12 (ファンタジア文庫)
丸戸 史明 深崎 暮人
KADOKAWA 2017-03-18

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 今回の話を読み始めて英梨々や詩羽先輩の成果を守るためとはいえどうしてそういう方向にいくかなと思ったが、GSも含めてあと二冊でシリーズ完結だそうで、そう考えてみるといかにもシリーズのクライマックスらしい流れだった。そして今回ほとんど出番のない出海と美智留はやはり捨てヒロインなのね(哀) 最後のあの場面は2ページ見開きでイラストがほしかった。電撃文庫とかではけっこう見かける演出なんだけど、ファンタジア文庫ではやらないのかな。

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (6) (まんがタイムKRコミックス)棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (6) (まんがタイムKRコミックス)
きゆづき さとこ
芳文社 2017-02-27

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 物語は終盤を迎えているのはわかるのだけど、今までの伏線をあまりはっきりおぼえていないので素直に話に入り込みづらかった。おそらく次が最終巻になるのではとのことだけど、最終巻が出る前に既刊を一気に通し読みした方がいいかな。

うらら迷路帖 (3) (まんがタイムKRコミックス)うらら迷路帖 (3) (まんがタイムKRコミックス)
はりかも
芳文社 2016-05-27

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 九番占昇格試験、千矢の出生の秘密に関わるトラブル、ついに発動する千矢の占い、あらたな環境、あらたな出会い……と大きく話が動いた巻だった。しかし千矢の占いについてはかなり初期のころに伏線があったけど、あの伏線からこういう占いだと予想するのは不可能な気が。というか千矢の占いって占いというより異能みたいな印象。あらたに仲間に加わった臣との関係はまだまだこれからで、どうなるか楽しみ。