個人的な注目作品を紹介したり、たまに感想を書いたり

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉15 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉15 (MF文庫J)
川口 士 片桐 雛太
KADOKAWA/メディアファクトリー 2016-08-25

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 魔物側が身内同士で争ったかと思えば戦姫側も身内同士で争い始めちゃったでござるの巻。そしてあと二冊で完結予定とはびっくり。てっきり戦姫全員(+他数名)をハーレム化して王になるところまでやるのかと思っていたら、あと二冊ではとてもそこまで進みそうにないなあ。ブリューヌの王になるのはほぼ既定路線、エレンとティッタは攻略済みとして、あと二冊でどこまでいけるのだろう。

Fate/Apocrypha (1) (カドカワコミックス・エース)Fate/Apocrypha (1) (カドカワコミックス・エース)
石田 あきら 東出 祐一郎
KADOKAWA/角川書店 2016-08-23

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 原作既読。まずは一巻目ということで双方の陣営+調停者がそろうところまで。……といいつつ、コミカライズ版のちょっとしたアレンジもあるので、十分読みごたえはあったが。しいて言うなら黒のアサシンの現界シーンとマスターの描写もほしかったな。そのへんは次巻に入るのだろうか。なんにせよ続きも期待。

まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (18) (カドカワコミックス・エース)まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (18) (カドカワコミックス・エース)
石田 あきら 橙乃 ままれ
KADOKAWA/角川書店 2016-08-23

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 完結。よくぞこの長い作品を最後まで描き切った。お見事。すばらしい。……でもなあ。前巻の流れから予想はしていたけど、やはり女魔法使いは報われないまま終了か。そこは残念。あと魔王と勇者と女騎士が最終的にどうなったのかよくわからないのもすっきりしないな。こんなふうにあいまいにぼかして想像の余地を残すというやり方もわかるけど、やはり白黒はっきりさせてほしかった。登場人物のその後はメイド姉妹のその後が一番それぞれらしくて好み。ここまでお疲れさまでした。次の作品での活躍も期待しています。

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)
上橋 菜穂子
講談社 2009-08-12

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リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが――。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける!
 面白かった。闘蛇を育てる村の暮らしがあって(この村での暮らしの描写は短いけど)、人里離れた山での養蜂をしながらの暮らしがあって、王を護る近衛の生き方があって、王族と大公の一族がたどってきた歴史があって、学校での暮らしがあって。こんなふうにそれぞれの立場での生き方、暮らし方が描かれているのが物語の中の世界の文化と深みを感じさせてとても興味深かった。そしてそんな世界で生きて、成長していく主人公の少女エリンがこれから何をなしていくか楽しみ。

クリスティ・ハイテンション 5<クリスティ・ハイテンション> (コミックフラッパー)クリスティ・ハイテンション 5<クリスティ・ハイテンション> (コミックフラッパー)
新谷 かおる
KADOKAWA / メディアファクトリー 2012-09-01

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 推理がどうのこうのよりもクリスティの資産運用術の方がすごかった。もうそっちの方に専念すればいいんじゃないかな……と思わないでもないけど、ちゃんと両立できているようだから片方にしぼることもないか。それと意外なクリスティの出生の秘密が判明。いかにも物語の主人公らしい天に愛された境遇だこと。

それが声優!  (4) (IDコミックス REXコミックス)それが声優! (4) (IDコミックス REXコミックス)
畑 健二郎 あさの ますみ
一迅社 2016-08-18

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 前巻のラストであんなことになってどうなることかと思ったけど、コラムを読むとこれぐらいのトラブルは日常茶飯事みたいな感じね。ところでお客さんの数の問題はどうだったのだろう。それほどチケット売れてないという流れだったと思うのだけど、いつの間にかそのへんも解決してたような気が。

 双葉たちはあまり売れてない声優なのに対し、新キャラのヒナタは超人気声優の目線から描くためのキャラですな。そのヒナタとのつきあいが始まり、これからというところで今回の本編は終了で残念。WEB4コマはおもいっきり実話を元ネタにしているので、よりリアルな声優ネタといった印象ですな。その分、本編とは少々キャラの立場が違ってたりもするけど。

クリスティ・ハイテンション 4<クリスティ・ハイテンション> (コミックフラッパー)Wクリスティ・ハイテンション 4<クリスティ・ハイテンション> (コミックフラッパー)
新谷 かおる
KADOKAWA / メディアファクトリー 2012-09-01

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 メイドさんの過去も描かれたけど、特殊技能を持つスーパーメイドさんの過去というにはちょっともの足りないな。むしろこの二人に教育を与え立派な(とはノーラの方は言えないようだけど)メイドさんに育て上げた人物がどんなひとだったのか気になる。

徒然チルドレン(6) (講談社コミックス)徒然チルドレン(6) (講談社コミックス)
若林 稔弥
講談社 2016-08-17

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 ああ、こういう内容だからこのカップルが表紙なのかとすごく納得。見開きの使い方が上手いなあ。しかし本山くんは一人でいっかとかそんなこと言わないで、ちゃんとお相手を用意してあげて。

黄金の烏 (文春文庫)黄金の烏 (文春文庫)
阿部 智里
文藝春秋 2016-06-10

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人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。その行方を追って旅に出た日嗣の御子たる若宮と、彼に仕える雪哉は、最北の地で村人たちを襲い、喰らい尽くした大猿を発見する。生存者は、小梅と名乗る少女ただ一人――。八咫烏シリーズの第三弾。
 まあまあ。多少は外に出ることもあるものの基本的には宮廷内の陰謀劇に終始した一作目、二作目と違って、山内の「外」について触れられ、金烏とは何ぞやという点も語られて、一気にファンタジーとしての世界観が広がってきたなという感じ。しかし逆にミステリとしては一作目がピークだったかなと。ミスリードが露骨で見え見えだし、犯人も一作目のあの人物と比べると普通すぎてもの足りない。次は前から名前は出てきてたあそこが舞台になるようでどうなるか楽しみなんだけど文庫化はいつだろう。いっそ単行本で読んでしまうべきか。

我らが隣人の犯罪 (文春文庫)我らが隣人の犯罪 (文春文庫)
宮部 みゆき
文藝春秋 1993-01

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僕は三田村誠。中学一年。父と母そして妹の智子の四人家族だ。僕たちは念願のタウンハウスに引越したのだが、隣家の女性が室内で飼っているスピッツ・ミリーの鳴き声に終日悩まされることになった。僕と智子は、家によく遊びに来る毅彦おじさんと組み、ミリーを“誘拐”したのだが……。表題作以下五篇収録。
 微妙。つまらなくはないけどすっきりと文句なく楽しめたとも言いがたい作品だった。表題作「我らが隣人の犯罪」と「気分は自殺志願」は問題の解決方法としてわりと重大な犯罪を無雑作に実行するあたりに引いてしまった。明るい雰囲気は嫌いじゃないけどね。「この子誰の子」は見知らぬ女が家にあがりこんでくるというシチュエーションが気持ち悪かった。「サボテンの花」はいい話なんだけど、この話もアレって犯罪にあたるのではという気が。「祝・殺人」は二人の人物が話をしているだけで(より正確には一人が一方的に仮説を語るだけで)事件が解決してしまってもの足りない。